夏の夜 スカイツリーに降る星はあの日のあなたとわたしの残骸
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生かすもの殺すものなお満ちつ引き 気圏のしたで濡れそぼつもがり
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目を閉じて均した暗闇においても悟りは右下にある気がする
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芥子粒の弾けてかいな組み付いた 痛みの星座ざわめいている
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紙擦れる音のみ手のひらに収まり一寸後ちょっとあと風はあちらに去ぬる
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自閉さん 静かに流れ黙々と過ぎるは貴方独りの時間
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ふちゅういちゃん ふらふらふらりふらふらり きめられないの…もうこんなじかん?
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タドーくん ペラペラぺらりペラぺらり うすっぺらいのばかりベラベラ
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ささやかな色をのこして紫陽花の花 夏の陽に乾きゆくころ
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「『殺してやる』と言ったよ、言ったよね?」包丁片手に君に詰め寄る
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ぼんやりと鏡の中の首さする 鬱血は悲鳴?それとも安堵?
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なつかしい訛りの売り子が妹に見えてきて買う東京ばな奈
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かけぶとん床に落ちてはクーラーに晒されている 愛をください
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同一のポスター四枚ならぶうち奥から三番目を見てた人
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お金を払って初めて許される わたしがここにいてもいいということ
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風そよろ額あぢさゐの和らげる午後に広がる淡青の影
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重なりて透かしてうつる青き影ひとの機微にも見ゆるあぢさゐ
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鈍色は空を染めれば厭はれて猫を染めれば愛さるる色
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れ声をチヤコオルグレイの闇に置き秘密を満たす真夜中の猫
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真夜中にひとりでカシオレを飲む夜 愛しい君がもういない夜
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ボケる僕の 世界は朦朧 なんだから 君のところの 綺麗を教えて
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噛み合わない会話ごっこに飽きたので沈黙ごっこに切り替わる午後
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怪談は眠る男に聞かせなさい同じ悪夢を見られるように
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ネガティブな ねがお短歌でフォロワーが ひとりひとりとまた減っていく。
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将来の夢があるのかと聞かれても明日は一体どこへ行くやら
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親しげな店員さんの居る店は足が遠のく僕に落ち込む
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意気込んで そのうちやる気なくなって ビールを買いにお外へ出るの
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安月給 ストレス高い この仕事 酒量は増えて 貯金は減って
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雨降りの七夕祭り一夜明け地面に色とりどりの短冊
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灰の雪 燃える世界の終末に燃えないゴミが聴くレクイエム
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