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運動会「おいなりさんがよかった」と言わずに食べたよ母のおにぎり
9
要らないと一切合切捨てたあといつもと同じわたしが残る
9
冷たい雨 芯まで冷えそな こんな日は キャベツスープであったまろうか
11
「来週末帰る」のLINEで 心持ちぱっと華やぐ
夫婦
(
ふたり
)
の食卓
17
天からの落とし物、雨、「ポツ」「カン」と 無音の滴楽器に変わる
5
一人にはもう慣れたのに 大人にはなれないまま
3
越えていく 雲も見えざる 万葉の 風に
雪崩
(
なだ
)
れる
紅葉
(
もみぢ
)
の峠
6
パッキンがヘタって垂れる水道と雨音繁し今はウェット
7
洗面所はときどき上階
(
うえ
)
の匂いして 焦げ臭い時 心配になる
5
きときとの バスは満員 坂道を 右にひだりに ゆれて頂上
/
除幕式
11
ミントンの和紅茶なんて大好きだ いま和紅茶が流行りとみえる
5
肌を刺す 冷たい風の 伝言は 気を引き締めて くじけるなよと
14
汗拭きのタオルハンカチ それほどは使わなくなり 有難き季節
6
失敗とされるベタ付くクリームを欲する者おり滑る指を持ち
10
久々に君に出会えたこんなにも切符小さく手のなか休む
5
ラブホテル。コンクリガラが山積みで育まれた愛解体される
4
幾年
(
いくとせ
)
も京都住まいにあこがれた母は今まだこの町にいる
8
切符買い改札に浮かぶ「ありがとうございました」の文字にほっこり
4
夜明けまで続く雨音下ろされた
帳
(
とばり
)
となりて黄泉に眠りぬ
3
不意打ちで 口づけ奪った罪と罰 一生かけて償いませう
6
殻を割った向こうには青空がある そう信じた雛はいま、
5
丹精におまえが息をこめたならその異形すらおまえのことば
5
子供部屋シーツで仕切り秘密基地 幼い
息子
(
キミ
)
ら目輝かせ遊ぶ
10
秋深し この
空
(
くう
)
なる心にはカラスが鳴くも
愛
(
いと
)
おしく聴く
4
「なんか飲む?」その1言で1日の疲れも吹き飛ぶ ・・・なんて言えない
8
ききかえす ことばは礼と こたえられ 離れたならば きこえやせぬと。
9
あめふって つきもないのに 近隣の 家しるえっと みょうにくっきり
10
マンゴーと言って軟めの柿の実を母に食わせば柿と見抜かれ
9
4年ぶり 神戸ルミナリエ開催へ 点灯時間「薄暮〜」がすてきね
8
上掛けと炬燵布団のその隙に潜む猫踏むゥギャァ轟く
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