何もかもあの日から全て狂ったやり直したい君を知らずに
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どうして 君は私を選ばない、何が違う同じ女だろ
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君は今故郷のそれと笑い合い美しい夜を共にするのか
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字余りで短歌にできぬ記憶たち抱え過ぎゆく小竹向原こたけむかいはら
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パンケーキシュークリームにロリポップより甘ったるい夢を見たいこの夜
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なかゆびでかつてなぞれた左頬空中に描く輪郭の跡
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Utakataで短歌を詠んだ初めてのあの日の隣にもういないきみあいしてたさようなら
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ひとつずつ「小さな自慢」拾い上げでつつ歩く 行きつ戻りつ
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インスタInstagramに載せない夜に二人きり「いいね」も「シェア」も六畳の中
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例えたら簡単だけどその手間も惜しめないほど愛おしいだけ
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せせらぎにゆらり揺られて眠りたい、好きな香りとシーツの海へ
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香水はつけないと言う君、纏うムスクは誰にいつもらったの
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終章の言祝ぎを受くひとひらは死の瞬間の中蘊に舞う
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根拠なき俺流を信用する君はほんとうのばかだ  心中をしよう
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太陽のおもてのように燃え盛る世界のふちで喇叭が鳴った
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身をすくめジッとしてゐる里山の夕餉ゆうげの時の桜冷たく
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身支度がめんどくさくてめんどくさい めんどうだからでかけたくない
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皆落ちたかと錯覚す 流れ行く人の少ないホーム見つめて
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返事すら流し聞きすらヤな話煎餅響かせそっと微笑む
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「いい子でいるのはくるしいのにいい子のふりをしてしまうの 神さま」
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へんなコート着てるわたし季節遅れの冬もの着ているあなたと
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芋ひとつころがる納屋のくらがりの手負ひの鹿の風雅な眸
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きみはまだ僕に未練がありますか 帰郷した日に知った廃校
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心の壁も 文字だらけ 悩み悩まれ 作れよ 文を
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確信を もってすすむ 間違い道 紆余曲折の 全てを受け止めて
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できないと 嘆き戦く君よ その目に光る 輝きが消えない限り そばにいるよ
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こちらかもと思えるほどの方向もわからずにいる自分を知った
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君のこと諦めないとダメだけど諦めきれない私がいるし
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往来の陽気の中でつなぐ手のビュンビュン振れる速度を求めよ
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別れの餞に なにか言葉を送ろうと だがそれは ただの気持ちで 支えられず
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