背をなぞる 恋によく似た形したあなたの何か私にわけて
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この香りがする度あなたを思い出すもう捨てたのにね、どうして分かるの
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「音楽がなければ生きていけない」じゃないんだ音楽に生きているのさ
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何もかも全て洗って天日干しかかってきなよ私は無敵さ
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真夜中の傍迷惑な洗濯機世界は回る君がいなくても
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好きなもの 大切な人 きらきらと 魔法以上を 宿らせ満ちる
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スムージー作る右手の振動で上がるバイブス揺れる我が乳
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すずしげにすずをふりつつのんしゃらんのんしゃらんとぞすぎゆきにける
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乳母車みどり子産むべき若夫婦空席も嬉し息も弾ませ
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ねぢ巻かれ歯車動くギィギィと世はまわり行く続いてまわ
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夜食にはチーズの直方体並べその銀の右はじから食べる
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雨の庭線香焚いて手をあはす金魚一匹うづめしのちに
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梅雨空に晴れ間の清き美しさ久々に届くお日様の匂い
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🥺ヌイグルミ毎日抱いて寝てんのはおれもおまえも それがいいから🥺🐼
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なんだっけ思い出せないアイコンのもう戻らない人の呟きは空
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さむい雨、したたる嫌気いやけ、たすきがけ、傘さす片手、すそたくしあげ
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まつすぐのきうりだけしかみとめないせまいこころになりたくなくて
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どっしりと根を張り気持ちを強く持ち挑戦し続ける人でありたい
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何もかも破れかぶれで惨めだと思うやりたいことも忘れた
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おしてるやなにはのくにもみどり濃きテルミドールとなりにけるかな
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開放感「外の空気に触れてみて!」梅雨の晴れ間に我心地よし
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部屋干しの下着のそばで香をたく これが現代貴族の贅沢
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ふしんしゃという単語だけ鮮明な隣のまちの防災無線
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はつなつのまつ毛パーマに守られてコンビニ店員の顔おぼえる
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夏の日を歌ひくらして飽かざらむ日暮れていまだせみなきやまず
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知らなくていいことばかり増えていく 今すぐ白に溶けて消えたい
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打ち寄せる波と目が合ったあの夜から ざざぁ、ざざぁ、と耳鳴りがする
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「いつか、ね」とだけ告げて僕は消えたけど 五日もすれば忘れるさ、きっと
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獣姦に目覚めかけたの山月記 残月に問う惑う心を
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散る命儚む心は未だ有り 夢む心は過去に置き去り
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