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病院の待ち合い札を栞にしミステリー読む 結末恐し
18
靴型の雪が車内に落ちていて誰が乗ったの始発のバスで
21
自分だけ 愛されようと 思うのは 虫が良すぎる わがまま過ぎる
5
さよならを 言えずに別れ 会えぬまま どこかでいつか また逢いましょう
6
真水より体に取り込みやすいから悪意も善意も混ぜこぜで飲ませて
6
目薬の 順番違え 仕方なし 小さなミスの 連鎖反応
3
コロナとか インフルエンザ 流行る中 決死隊やで 児童館にて
5
年を取り 満身創痍 貧しくて 未だ修行の 道折り返し
4
冷えた耳包むその手の温もりは出会った頃と変わらずにあり
21
墨汁の香の清しかり冬陽差す部屋に手本を
浚
(
さら
)
うひと時
28
そういえば去年も今頃悩んでたカルディの豆うまく淹れるコツ/二千五百円の福袋
12
四半世紀呼ぶ名わすれた兄のこと兄だとわすれたことはないのに
13
味噌餡も良きものですよ😸 と申しても 花びら餅しか知らないけれど
9
なにもないただ素晴らしい日だったと 湯たんぽ抱え微笑む夫
13
首傾ぐ哺乳類のオスの乳 飢餓に備えて役に立つのか
11
心臓の音が轟く午前二時 眠りの外におちてくばかり
13
撤退に 撤退続く 人生の 下り坂かも 結構きつい
3
ぜんざいと汁粉の区別がわからないただわかるのはどちらとも良き
10
わが声とてのひらさがしなく子らのうすべに頬のやわらかなこと
11
相棒は観たいが眠気に負けそうだ お正月のも昨日やっと観た
15
隙間から零れる命を嘆いても月がゆらりと微笑むばかり
6
踏切で止まる車の窓越しに少し揺れてたスカーフの赤
6
身に迫る 歌に流した涙の跡は 欠伸のそれより暖かかった
9
冬晴れのミルク色の陽降り注ぐ安穏などはどこにもないよ
10
人には言えない趣味がある 夜の海辺を
ドライブする
(
はしる
)
こと 一面「死」がいる
11
カフェインの入ったガムを噛んでいる きっと墓場にゃ売っちゃいないさ
8
ほろ苦の青春の恋夢で見た あの日の彼はあの日のままで
16
海に行く 涙の跡をそのままに 煙草の煙は 遥か後方
11
泥水をカフェオレだと言って渡してくれる 小さく愛らしい手
13
「ワイルドサイドを歩け」のリズムで鳴る踏切の遮断機の隣
7
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