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大木だったものと墓石で眠る猫 あんたもあたしもいつか死ぬから
3
別れなら 幾度もしたのに 君だけは 忘れさせぬ バニラの
香
(
かほ
)
り
8
夜空から 貴方を照らす そのために
宇宙
(
そら
)
に持ち帰るわ 蛍の群を
8
ハイボール 二十年ぶり飲みました ワインソーダも よきものですね
14
この生は短き夢と知りてなほ鐘嫋々と鳴り渡りけり
8
目を細め 赤か青かを確かめる 遅れを取って渡り始める
7
「いいことがあったの。」晩酌するきみは 〝いいこと〟が何か おしえてくれない
11
努力して 結果が出ない
残酷
(
ざんこく
)
さ
悔
(
くや
)
し涙に ついもらい泣き
10
色恋と 言う名のダンジョン やみくもに ひのきのぼうを ただ振りまわす
7
寂しくて 深夜につけた プレステの コンテニュー画面 貴様も敵か
4
のど越しが たまらないのよ 炭酸の ワインソーダと 洒落こんでみた
12
二度見する 最高気温 明日もまた 体温超えに ダウン寸前
14
夕飯を娘と食べるこの時間きっとこの先思い出になる
14
わたしなら きっとできるわ あの月を まっぷたつにして 永遠に夜
3
日焼け止め塗る時の手のベタベタか、シャワー浴びるときのヒリヒリか。
5
月よりも明るく照らす街灯の照らすベンチに座れない側
3
流通にのらない個人の野菜から運命的に会えた青虫
5
おとなしく雨粒吸った水たまり跳ね方忘れ温いコンクリ
3
6
月の祭りのように見過ごされ阿呆も踊らぬ既読の言葉
4
もてはやす呆れるようなその言葉ひもで縛って海に行きたい
3
終電にキャップ、短パン、スニーカー姿のじいさん なんか決まってた
7
ちま猫ちゃん すまほしょるだー おしつぶす たなのうえとか いごこちいいニャン
13
生きているあなたの頬に触れたくて私はずっと眠れずにいる
6
簡単に泣かぬ娘の目に涙
詩
(
うた
)
さんが泣くところ見たから
9
幾日も会えずじまいのその間君の知らない「私」が増える
10
風呂上がり濡れた髪の毛乾かせば昔のことがふと蘇る
6
「読みますか
?
」 君が薦めた 岩波を 枕元に置き 表紙を撫でる
13
四年経ち若き世代の活躍が今を盛りの夏と重なる
7
四年後を語り始めるメダリストその頃君はまだそばにいる?
5
耂覇へと歩めばひとはすこしずつ頭足類のきもちがわかる
5
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