ロバのよう 何も聞かない 子供でも 心開いて 話すのを見た
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尻を蹴り ズボンをずらす 子供らを 真面目に怒る 気も失せました
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夢の中 ずっと聞こえる 息づかい 放送される 臨終模様
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褒め申さむ それこそ醍醐味リーマンの ヤマこなしたるあとの満悦(温泉さんへ返歌)
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日記てふ外部記憶はわたくしの形を撫づる水泡みなわの記憶
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きみがこぞ読みける物語のやうに永久とはなる旅をきみとぞしたき
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まだあけぬ夜、朝待ち山手線ついたら薄明です
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いつもなら 少し息上げ登る坂 今日はスイスイ 秋のマジック
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始発は座れる、宵闇から明けてくる水平線曙かな
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勤勉で几帳面なりし日本人。そは昔にて今や軽躁
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冬支度 収穫終えし 菜園の 残渣片付け 冬は近づきぬ 
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病める子にたべさせむとてやはらかくやはらかく煮るうどんうすあじ
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同僚の「おはよう」笑顔のおすそ分け 胸のおもりが一キロ溶けた
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神は煙草たばこを吸いながら言った 「人間は愚かだ」と
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可愛いの賞味期限はないけれど 私の命はあと少し。
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ノート上こする消しゴム消しクズのやり場に困り机の脇に
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愛してる アイス食う、だよ 噛み合わぬ会話の中で起こった奇跡
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寒空を 見上げて想う 懐かしさ 変わらぬ夜が 愛おしくて
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転生は かこやみらいの いきものに たましいかわる あ、きみはぼく /SF
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きんりんの ひとすまぬいえ とりこわし なんみんなのか 三匹目のねずみ /ねずみホイホイ
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ただ事でないよと母の顔厳し稲穂倒れし水をかぶりし
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「人生は絶望である」豪語した 先輩の首にキスマークあり
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何からも守ってくれると思ってたダウンを通して染み入る夜冷え
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俺にしか出来ないヤマを片付けた 褒めてもいいぜ嬉しいからよ
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栴檀せんだんの散りにけるがに待ちわびて贈られし風鈴しきり鳴る
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返らない愛に怯えるわたくしを笑っているか十三夜月
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冬支度 タイヤ交換 冬囲い 畑片付け 夜はラーメン
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好きだとは言えない男性ひとは知っている「思っていない」私の嘘を
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見た目より中身が大事と言う口で綺麗なパンを選んで食らう
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珈琲とミルクの境界が溶けてゆく 気持ちの終わりはすべて曖昧で
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