Utakata
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弥
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あまね
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夏休み初日の
僕
(
きみ
)
に十年後母は死ぬぞと耳打ちしたい
7
二、三回今日も世界を救ったら声を嗄らしてやっと眠れる
6
翼生え飛びたい願うもトップスの背に穴なくてやっぱり歩く
8
轟音の草刈り円盤去りしあと鼻のなかまで青濃く染まる
15
二人目も使うかもねと独り言つただ捨てられぬ言い訳と知る
7
降るほどに踊る生え際襟足の天然パーマは親子の証
9
夜遊びを責める代わりに朝食の焼けた目玉が私をにらむ
11
湯上りに風浴びる妻キャミソール ゴクリ近づき「
暑
(
あっつ
)
」とすり抜け
8
有線のサビが
CM
浮かび出し三歩戻ってカルピスかごへ
12
擦りむいて 膝に入ったままの砂 かけっこで得た 私の一部
10
改札を抜けてひらけた黄昏にふと目奪われ
他人
(
ひと
)
の
歩
(
ほ
)
乱す
10
自動ドア くぐりしあとに 濡れ裾の 雫残りて かかと滑らす
10
遅延にて 見知らぬ一駅 歩いてみる 詩的な期待も 日差しで消沈
10
「トトロはね 大人になったら 見えないの」 そう云う君の 瞳に見つける
11
目線の先 ジャケットちらりと しつけ糸 チョップで切りたい エスカレーター
11
バイバイも 手洗う仕草も 父の名も 出づる言葉は みな「パッパッパ」
9
顔知らぬ 友の詠みたる情景が まぶたに浮かび ひとりほころぶ
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マイナスの 思い綴ってさらけ出し いいね貰いてプラスに転ず
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テレワーク システム部門は出勤し 使えて普通 不通で矢面
10
人様の 役立ちたいと思いつつ 何事もなく 今日よ過ぎゆけ
12
鼻の奥 ツンとおぼえる 夏の気配 ふたりで聞いた 歌くちずさむ
9
降りそうで 降らぬ空見て しかめ顔 出そうで出ない くしゃみもどかし
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夕立の 残したりしは 磯の
香
(
か
)
と まだら
混凝土
(
コンクリ
)
あかね空
14
詠んでみて 一晩経って 読み直し 昨夜の我の 脳内憂う
13
あの頃を思いて繋がるインスタグラム そうだった君もアラフォーだった
7
気遣いの できる人ねと はめ込まれ 違うのほんとは 臆病なだけ
10
戻ったら
2
時から会議 立ち止まり 視野の蝶追う昼休み
7
帰るたび 増えるシャッター アーケード いつかの君と伸びる影
12
いつのまに 故郷とこの
都会
(
まち
)
逆転す 過ごした月日 どちらも色濃く
15
一度だけ 言葉が通じりゃ訊いてみたい マグロ派?チキン派?ちゃ○ちゅーる
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