他の人に任せられない仕事だが受けるも地獄逃げるも地獄
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さびしいと いって独りで 泣いたって ただただいつも 朝が来るだけ
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くもり空 間もなく雨に変わりそう 区役所には行きそびれる予感
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チビ猫は ゴハンのあとも やってきて だこ(抱っこ)してもらう かわいがってね
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かたわらのラジオの音をすっと下ぐ眠りを誘うささやく程度
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早く終われと暦を睨む 我も行きたいアレやコレ/都々逸
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連休にお出かけしたいとゴネる娘(こ)に 「あなたの仕事は接客業」
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ため息もおもわずのんだ青空に 末広がる雲ブルーの軌跡
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「一年後」遠くを見るよに聞いた日が昨日のような診察の朝
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咲き竸うツツジ美しウォーキング 愛犬(キミ)の思い出詰まった道を
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「全く」を何度も云つて送り出す明日休みの月曜だから
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捨てられた同じ空き缶同じ道どんなきもちできみたちはゆく
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聖なる夜そと放たるる詩にみなの吐息がとけてゆるやかに消ゆる/連作「朗読会」③
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詠ずるに生まれ変はりし言の葉を密やかに飲む葡萄酒のごと/連作「朗読会」②
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われわれの魂に触るる人の声その詠ずるは祈りのやうに/連作「朗読会」①
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ただ悲し 三冠の君は 沙田(シャティン)にて 脚を砕きて 新緑に散る
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かすむ目に読むこともなき本ならぶ棚ながむれば「ダンシャリ」ひびく
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摘みたての 一輪の薔薇 リビングの ガラス瓶に生けし 香る朝
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「お祖父ちゃん目も外(はず)せる?」と真顔で問う入れ歯外(はず)して洗ってた時
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カタバミの花びら寄せて東風えがくコンクリートにうかぶ三日月
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「バーベキューはしごとおおいがたのしい」と仕事をしない四歳が云ふ
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祖父釣りし岩魚山女の串焼きを孫は並んで背中から食む
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満開の鳥海山の渓谷で義父は絵になる釣り人となり
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あかあいゆうがたをぼやけてみているめのようなすいでんのそば
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去年の夏巣立ちに見入る燕来ず古巣に染みる囀ずりのなく
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誰からも求められぬ 丸めた原稿用紙に積もるバターの銀紙
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大丈夫? 君の猫背に 耳すまし 窓に映った 君の横顔
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傍らで 編み物をする妻(きみ)が居て 平凡なれど満ち足りてをり 
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雪解けの川辺では、ヘビに食われつ赤蛙、逃げおおせし、ほっとひととき
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あなたにも満ちる何かを知りたくて差し出すものも無くしたけれど
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