Utakata
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オパール
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色んな歌題に挑戦します。
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車窓より見ゆる富士山
一年
(
ひととせ
)
にいくつの出会い別れを見けむ
6
肌寒く秋の薄空見上げおりきっと隠れている夏探す
7
夏を経て変わった何かを聞かれればあなたを知って自棄酒知った
8
向こうからかすかに聞こえる花火の音そこなる物語を思いて
6
遠くから花火の音の聞こえきてラーメン啜る晩夏の我ぞ
11
夏暑く秋の到来願いしをいざ来てみればもう夏恋し
13
秋が来て此度の夏を思いおり そうか今年は君と出会えた
12
君の言う「今年の夏は暑かった」その夏に我居ること願い
9
冷蔵庫すっかり空になるを見てありし今夏を思い出しおり
7
暦見て夏の終わりを悟れどももう一年はあと四ヶ月
8
つらき世の荒海泳ぐ術として君との会話、どんな船より
11
我に手を振る親に背を向けた途端気持ち都会へ切り替わりゆく
11
ふるさとの暑き日差しに影法師追うべく走る過去思い出す
12
盆の帰省ここが故郷と知らせるは景色にあらず聞こえる方言
16
帰省の日ふるさと慕う我ゆえに買う駅弁は地元名産
10
ふるさとも暑さ変わらず山隔つ都会と田舎空繋がって
13
暦に丸付けた日目指す毎日は各駅停車のように長くて
10
君が
吾
(
あ
)
を褒めたあの日の季節、時間、天気すべてを今は好めり
8
日が暮れた頃にようやく外に出て人おらずただ虫鳴くを聞く
9
窓黒く染めるトンネル越えしとき夏の夕陽に昼長き知る
9
家からも朝蝉夕方雨の音聞こえて夏は内外と無し
4
室内の涼しき中で蝉の声聞こえて思ふ外の暑さを
9
返事待つ夜の逡巡寝るべきか声届く時見守るべきか
8
下向けば箱庭の見ゆ上向けば空をひっかくヒカリエの窓
12
空っぽと思いし箱に菓子一つ何もなき日にチョコ微笑んで
10
現実に背を向け気づく本の山確かに生きたこれまでを知る
8
目の前に立つ現実の方向かず少し斜めの後ろ見てみる
5
便利さを欲する世にてただ願う触れる紙の本消えぬこと
11
このままでなめず終わろうかりんご飴なくなるころは別れの時間
8
ふいと出す趣味のグッズを武器として真面目な会議少し反抗
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