久々に貴方のおやすみ届いたよ 明日から仕事元気100倍!
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よし、決めた。私休もう。下駄箱にトマトしまうってもう末期だわ
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「ごめんね」も「ありがとう」すら言わせずに月のうらがわ友が旅立つ
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悪夢さえお揃いがいい 微笑んだ君の笑顔に滲む狂気
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「今年の6月は祝日がないらしいぞ」 お、お父さん、大丈夫?
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君は真面目に話せるのかと聞くよりもボツの句だけど七七足して
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ざんざんとむせび泣く様な雨だから 一緒に泣いてもばれないだろう
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ドアノブ回したら取れちゃってあっという間に開かずの間できあがり
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いつも雨あなたと会う日思い出はグレーの空と濡れた手のひら
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新緑のカフェのテラスであんみつをあなたと食べたあの雨の日に
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送信を許されているあなたへの証としての「おやすみなさい」
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白雪の如くに積もる山帽子 隠れしみどり葉静かに撓むたわむ
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覚悟決め君の一生貰い受け後悔さえも分かち合う
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どハマりしてる人気芸人面白いように詠めたらボツでもいいね
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仕事用バッグを開けて思い出す、日曜やすみのためにコーラを買ってた
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ホイップにカスタード添える この甘さ でないと消せない悲しみがある
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食事終え今日はゆっくり茶が飲める ちょっと雑だが息子が皿洗う
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幾度にも履けども足に馴染まない強情な靴と苦闘する日々
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うたた寝の夢に昔を見つるかな花橘の匂ふ窓辺に
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口角を上げるとアゴが前に出る プッと吹き出す自然な笑顔
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首筋の日焼けを妻に教えられしたをきにして歩いてる日々
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いつからか 自分のために泣けなくなった いつか俯瞰したそのときに せせこましく込み上げてくるやろか
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陶器市あれこれ悩み楽しげに皿を選ぶの娘と共に
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夏でいい 大気放射されたの熱と 寂しい時間を潰すのだ
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マクド食べ 我と息子に 楽しそうに主人が歌う デブッタッタッター
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病床の 妻が見ていた 夏椿 何も知らずに 今年も開花
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寝るために謎のサプリを飲んでいる自然に眠れぬようになったよ
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水面みなもまで上がっていこうと手を伸ばす足掻け藻掻けど空気が抜ける
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「paypayで」「ごめんねうちはやってないの」 冬のポッケに飴玉二つ
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フレットが 打たれた楽器 く時も 遊び心は たまにはみ出す
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