感情は殺せないだろ大人でも吠えたい夜に見上げれば月
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必要に世話になってる身の上で不要にばかり有り難がって
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AIにしきりに感謝、その指図でパソコン4台を生き返えらせて
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必要と不要のあわいを行き来して今はどちらに立てているやら
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そっと解き集めたリボン押入れに幼き日々のしあわせ届く
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豆苗がすくすく伸びて食べ頃に 切るのがなんかもったいないな
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プレゼント漂流しつつ流れ着く私はそれを開けないけれど
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襖越し 何かが座る 音も無く 直視したら ダメだろうな
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考える 言葉の前を 降る雪が 二人をきっと 無言にさせた
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それなりに歳とったはずの不思議ありぼくが聴いてるチェット・ベイカー
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お前でも君でもなくてあなたのことをあなたとよびたい恋をしている
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クリスマス喜ぶ顔を想像しプレゼント選ぶ幸せの時間
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別の誰だかへの愛を示すためだけのいいねをもらう毎日
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宝石のトンネルくぐる冬の夜に夢の世界へ心誘(いざな)う
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ともだちと語らう時間脳内の AirTagみたいと思ってみたり
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締め切りを四件こなしゆるゆると寒夜の星を見るでもなしに
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会ってしまえば越えられてしまうのね 十年と二万キロ
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物語続きはいつも些事雑事そんなページっていくだけ
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否定形ではじめるひとを見習ってなにも考えないことに
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ここにきて アイパッドこしょう スマホでは メガネなっくちゃ 一首も読めぬ
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ひと 時に 聴聞僧に 選ばれり 直感なのか みしらぬからか
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アクセルを離さなければあの月に届く気がした坂、バイパスに
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馴染ませた孤独の匂いに振り切られ愛する意味が積もり積もった
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綺麗に型抜きされた魂を貴方はただ飲み込むだけだろう
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制御不能 行く末悟り 自らを 爆ぜて砕ける 星にも見えて
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下草を刈られ寒そな公園に冬の陽光ひかりがやわらかに降る
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のみくだす空しき泉もうるほへと心の痛みどめとして酒
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蕪胡瓜大根蓮根さつま芋塩にお味噌に代わる代わるに
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歓喜せり カイロス万歳 空高く スピンスピンで ポンと消えたり
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熊楠の初心者なれば十二支考マンダラなども学んでみたく/キロ様へ返歌
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