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九十三家族を思い雪かきし母最期まで母の役割
18
幻想は踊る蜃気楼 掴めない泡沫の夢と知りながら笑う
13
擬態した淋しさリトマス紙に浸り空の青さを知る旅に出る
9
さよならの和音で満ちる教室に飛び込む蝶の青い鱗粉
11
もらうのか自分で用意するのかも分からずぼくだけ風船がない
13
さよなら、と投げ捨てられたネックレスを集めるニホンツキノワグマ
8
愛犬の 老いて変わりし 様なれど 胸底に湧く その愛しさよ
21
なぜだろう『ねこふんじゃった』それだけは 誰でも弾ける かんたんな曲
16
スランプか 歌が浮かばぬ 日々続き 歌にできない 思いもあれど
20
冬季うつ明けてハッピーるんるんるん♪ …まさか躁とは思はざりけり
23
リコーダー吹きながら歩く帰り道練習中のうぐひすが鳴く
22
読み聞かせ「まんじゅうこわい」を朗読し大いにウケり落語すばらし
12
けさはねえ おひるがはやめに ほちかった ねこたちふたりで おかあちゃん
おこす
(
起こす
)
19
「
ざっし
(
雑誌
)
」さん おおきいわごむを びよんびよん チビ猫 つきイチ たのしい・おあそび
15
大寒波のあいだにパンケーキ焼きたくて 目がしんどくて焼けなかったよ
9
見えぬ息 動かず寝入る 老犬の 腹の動きを 幾度も見つめ
22
マズローの四段階目の欲求を知ってか知らずか好々爺なるひと
8
丸くなり風を受けつつ眠る猫
撫
(
な
)
でたくなるよな背中をむけて
37
一面の ぼたん雪の空 その果てに
朱
(
あけ
)
、
淡々
(
あわあわ
)
と 夕陽映りて
12
感謝もせず管繋がれ怒鳴る父 毛糸の靴下頼まれもせず届ける母
7
風はなく鏡のような凪の海 何も起きるな何も起きるな
21
SMAPの曲と重なる 我が
短歌
(
うた
)
も「世界に一首だけの短歌」と/世界に一つだけの花
16
稲毛浜 光り輝く白波と青を切り裂くウィンドサーフィン
7
ほかほかと湯気立つおにぎり母の味 なつかしいなあまた食べたいなぁ
16
星落ちる絵本のような霜の咲くフロントガラス 朝の夜話
6
交差点 歩行者信号あけを待つ気怠い憩い 夜のつなぎ手
8
バス待ちの黒を基調にさまざまに佇む姿は雑誌の見開き
7
通過します 憂鬱乗せる箱なのに朝日の影絵ただ美しい
14
君の住む 区でも同じ日が昇る そうだよね?ほら こんなに赤い
7
袋詰めのため息たちがベランダの避難戸を塞ぐ 飛ぶしかない
6
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