咲き散るも一夜の夢の間なりけり覚むれば花や峰の白雲
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見る桜 集う桜に 笑む桜 一年生のほっぺに桜
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儚いから儚いからこそいいのだと言い聞かせつつ見上げる桜
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悪夢見て眠い目こする新学期 心配ないよきっと大丈夫
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菜種梅雨が 遅らす開花も 曇り空 吾の心も 薄曇り如し
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炊飯器タイマー機能狂っててちゃんと炊けたか家路をいそぐ
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たこ焼きとベビーカステラ春休みクルクル回し思ひ出になれ
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行くバスの一瞬窓をよぎりたる白くて淡い梨の花群はなむら
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何者か 分からない鳥に起こされて ぼんやりググる 『ピーピピーチク』
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ひともとの木に紅白の花が咲くこともあるなり駅への坂道
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御朱印を授かり戻る門前の 冬の名残りを雀ついばむ
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春雨に 門出祝福されしに日 桜満開お日様恋し
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君が手でわたしの頬を挟むから日曜朝のミルクの香り
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触れようか迷いけっきょく見てるだけ撫でてみたいわ、あのふきのとう
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わが短歌うたを生成AIがたちまちに画像化せり ほとほと感心す
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夜間高校不惑の人も学びけり ひよこの教師生徒に学ぶ
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花のふる両手をそろえて花うけて一年生は校門くぐる
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待合室の素敵な花の絵の出会い歯医者は好きじゃないけどほっと
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恋人レッテルで 貴方のことを見てしまっていたんだね
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トワイライトが教えてくれた モネみたいな、この世界の色を
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満開の桜をさらう紅雨かな花びら二倍で嬉しさup
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今行くよあなただってさ海月でも会いに行くでしょ好きじゃなくても
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家鳴りさん隠れてないで出ておいでお菓子もあげる一緒に遊ぼ?
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唇にのる祈り マシュマロみたいな姿かも だって甘さも絶望も白いから
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四月五日のスミレの花が咲く頃に 駆ける貴方の凱旋の門
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三月の十七日に贈る花 生まれ言祝ぎ春撒き散らす 
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ぼくらは海からきっとうまれた。疲れたら海に行きたくなるから。
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天国の御花畑に蒲公英たんぽゝはあるのでせうか綿毛はふうわり飛ぶのでせうか
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メッセージ一つ送れば嫌われる そんな杞憂でが更けていく
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もうきっと捨てたでしょうね、写真など何も無くても辛くないのね
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