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午後六時
夕空
(
ゆうぞら
)
に光る 一番星 すぐに
紛
(
まぎ
)
れて 見えなくなるけど
14
商店街 怒声発す 老人の 瞳に眠る 幼きピュアネス
5
雨含み抱き合うように重なった
薄紅
(
うすくれない
)
のバラに
陽
(
ひ
)
がさす
24
二人きり 次女と挟んだ テーブルで ナイフの音だけ 饒舌になる
9
自治会の寸劇 詐欺師で登場す 学芸会から六十余年
15
用もないのにうろついているくまを抱きしめる うん わかる いいから
9
強く噛む癖がある舌とくちびるそしてあなたの左の小指
5
ベランダから眺める丘の緑濃くなりて近づく夏の足音
18
パパとママどっちが好きか聞いてみたパパとママだよ模範解答
11
おかえりはぼくよりさきにいわないでパパの帰宅時ママへのクレーム
13
ビル街の 天神様で 待つ君の 笑顔で手を振る 姿に胸キュン
13
人事異動 グループ会社を 立て直せ 文化の違いに 連日会議
10
墓もいいけどあなたの身体の中でも眠りたい きっと安心する
9
眠るまでラジオをつけて歌を聴く昔のことをあれこれ想う
9
尾道に行ってみたいと妻が言う 私に青き思い出のあり
13
もう九時か時計を見てなお帰れない 疲れすぎては地下鉄乗れぬ
6
コンビニのチューハイ売り場に先客がいるから私回遊してる
12
どうせなら 死ぬまで逆張りつづけたい DIY葬セットをポチる
4
人の手に
触
(
ふ
)
れてもらえる それだけで 喜ぶ猫の純真無垢さ
26
苦しみも いつか終わると 知りつつも 歯を食い縛る 人手不足に
23
旬過ぎた甘夏柑はパッサパサ吾に重ねて只々食す
11
ウォーキングに疲れる時もあるわけで
齢
(
よわい
)
重ねて 夕暮れの街
17
雨模様錆びた心を動かそう日の目見ずとも力の限り
15
空の青が憎くてついやりました 俺は正気だ 腕を離せよ
6
久しぶり太陽上った朝九時に ギリギリ出社で残業確定
6
ばあちゃんが漬けた梅干し瓶のなか 形見となって今もいすわる
21
しんどいな気圧の谷に落ちたかな痛み呼吸苦メンタル不調
23
ピーピーと 探知機を手に 登園す 金属どこか 宝探しと
9
種を播き 芽も出ぬ土に オクラの実 思い描きて 食を待ちわぶ
9
なんとなく 面映ゆいから はんなりで 嫋やかな君を ただ見ていたい
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