コロナ禍で離れた君に会いたいと言えずに送る花の写真
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適当なハンドルネーム付けたのに我が人生の半分を過ぎ
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履歴書の穴を埋めても人生の穴は埋まらぬ 言葉じゃないから
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懐に言葉のナイフ常に持つ 君の弱みを知らなきゃ良かった
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横切ったまばらな人の車窓 コマ送りする走馬灯めいて
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釣鐘の中だと音が聞こえない 響くのはそと除夜も日暮れも
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大学でスマホ充電は貧困か? 進学率は54パー
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君が好きだから聴いてたあのバンド別れた今も片耳で聴く
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どうせこのように眠られない夜ならシドの星にて明かしたかった
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アイデアルパリパリチョコモナカジャンボ買い食いなんてやらない僕だ
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もう溶けてしまった世界なのかもなスーパーまでに人を見てない
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腸内は遠く脳裏はなお遠い。私は私の中へ行けない。
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水なくば 生きて行けない 人の常 電気なくとも 生きて行けるさ
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梅雨が明け うれしいのかな 思いきや 心配します 人の心情
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全国で一番人が死ぬという岬の空はこんなに綺麗
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くんれん くんれん  学園長が火を吐きました 生徒のみなさんは校庭に集まってください
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迫真の 演技に魅入る 瞳には 僕はいないが そこがまた良い
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カッターの 刃を折ってくれ 怖いから 強気の女子に 萌えた瞬間
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梅雨の時期はごめんよくせ毛 俺の性格がひねくれてしまったばっかりに
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コロナ禍で 外食慣れぬ せいにする どこにあるのか 麵切り鋏
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帰宅して いの一番の 子のクイズ 初の昇級 したかしないか
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初恋の 笑顔に逢えた 夢のなか 二十回目の あの夏が来る
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「心にもないこと言うの得意なの」実は俺もそうだったんだよ
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どこへ出ても、恥ずかしいのでどこへでも走ってゆける、訪ねてゆける
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「生まれたら負け」というのが市街地の鼬のようにひょっと出てきた
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ラベンダー風をかわして地平線どこまでも延び紫を抱く
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遠くから途切れとぎれに聞こえくる公約の声自習教室
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わたあめの気持ちになりぬ夏の夜高等遊民のふりをして
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感熱紙ゆえすりきれながらささやかな価値をぼやかしながら堆積
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この空の延長線上 梅雨と夏 争う音かからのかみなり
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