唐揚げを二人分って買ったのに長い楊枝が一本、バレてる
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寝る支度 半分済ませて 相棒観る 今夜の相棒おともは リンゴのお酒
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海を見ず海を語る恋人おり海は静かに君を見てをり
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暮れなずむ街はいつもとおんなじで昔の僕と会える気がする
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日毎葉を落としつつある桜木に鵯いく羽 長月に入る
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わたしは一人残されて 部屋の隅、積み上げられた写真たち わたしが一人残された。
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シチューを煮込みましょう 愛を込めたぶんだけ じゃがいもは柔らかくなって
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ミルク粥 コトコトコトコト 愛情も 一緒に煮込むと しましょうか
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助け合い空いてる穴を埋める日々 忙しいけど気持ちは一つに
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澄みわたる 空の高さは感じれど 今日も半袖 アイスティー 
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いさなとり 海路うみつぢわたり吹く風に 奈吳なごの浦にてるる石蕗つはぶき
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ねりきぬに ふればふおよびあからひく 和膚にきはだがごとみましおぼほゆ
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仕事として米の選別知る夫はいまだ田にある稲穂を憂う
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にはたづみ 流るるすゑのわかぬ身に 雲居くもゐのはては知るべくもなし
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ありがとう 言われる事で 頑張れる 辛い仕事も 笑えるように
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誰もいない世界になったらアイドルになってブランコ立ちこぎをする
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玄関でひとりぐらしを吸い込めばぴたりと埋まるため息のあと
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ひとつまみの塩で変わった味付けに 気付けるくらい安らいでいる
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日銀が 国債金利 容認も みすかされてて 円安まねき /財務省が円安対策を日銀に頼み込んだ説 流布
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ねこたちが 暗いお外を眺めてる 何か見えるか 何かきこえるか
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「任せろよ、酩酊だってのりこなす」1人路上で裸の男
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オムライス ハートが上手く 描けなくて 急に恥ずかしくなる 我一人
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優しさは 誰かを救う でも君の 優しさは僕を 悲しませたよ
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幾星霜隔てた地から新年をライスケーキを重ねてねがう
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ひとつぶの遺骨を噛んで遂に知るおまえがおれのケーキだったと
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ひとかけのケーキのように簡単にこの感情を飲み下したい
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ここはどこ?わたしはだれ?というノリで全て忘れて生き直したい
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一面のすいか畑を夢見つつ息子が飛ばした種の行方は
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目を細め光のシャワー浴びながら 仕事に向かう今日から霜月
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この漫画もう捨てようか開いたらどっぷりハマりふりだし戻る
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