守るべき何かと思えるくらいには山河は恐怖ではなくなった
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初蝉のもとへ走ってゆく五歳 虫かごも網も全て放りて
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Good Byeどうせならそれで終わろうか道が続いているようで
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罪なんて恩着せがましいことだろうお互い知恵に侵されただけだ(過去)
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どちらにせよ役者であっただけだから桜に花の幻想をみる
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愛すべき”隣人”どもは全員ね花びらがごとくしゃくしゃにする(過去)
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また誰か座ると信じ揺れている廃校直後小さなぶらんこ
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夏までに痩せる(なお、梅雨明けが早すぎるときは、来夏迄とする)
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探してる右ポケットの携帯が君と左手を引き寄せる夜
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「架空の愛」お前が来てから散々だ僕一人でも十分やれた
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千年よ俺を抜かして行ってくれ降り積もるだけが時間じゃねえぞ
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おれとうまくやれないやつもいいやつでただおれひとりがみじめったらしい
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夏色に染まりつつある教室で君の笑顔は眩しさを増す
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子供らに 道草をして お帰りと 英五のように 言えない令和
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爪を切る たび思い出す 縁側と 母の愛蔵 向田邦子
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燃えあがる 楽しい炎 みんな囲み 友情あふれ 絆深まる
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水中でだれかのつま先追いかけた夏はどこまで続いてたっけ・
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窓際で 途切れ途切れの 羽の音 姿見せれば 逃がしてやるのに
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熱中症? スマホも熱い 群馬県 SIMシム入れ直し 平熱戻る
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ワンワンを みて二歳児が 「限界」と言うよく聞くと 「でっかい」だった
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冷酒に 刺身が合うと 知る不惑 ツマまで美味い と言う六歳
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移動する マイルームかと 営業車 作歌もできる 耳ほりながら
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DJが 交代したか この時間 前は森高 最近桑田
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ランダムに 懐メロかかる カーラジオ サビだけ唄う イントロクイズ
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血圧は 夏場に少し 下がるらしい 電気・物価も 下がればいいのに
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元カレにもらったカメラを質に入れ、受け取る銭で旅に出かける。
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畳目を砂丘のように越えてゆくかれらも旅の中にある者
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暮れていく紫色にぼたもちのような野良猫の影が落ちてる
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この夏は冷たい君の言葉にも傷付く余力が全然ない
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梅雨明けて夏雲浮かぶ空青く 強き陽射しに緑いろ濃く
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