今週は 顔見れなくて寂しいよ 姿浮かべてまぶたを閉じる
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雨止みて吹きる風は南から風鈴水琴揺らし遅い梅雨入り
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幼かりし子の幻が前を行く懐かしき道を今は独りで
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生きていりゃ 路が離れることもある また交わる日 だけを信じて / 轟さん
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薄れゆく 意識と葛藤するものの 段々と遠くなる雨音
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曇り空 降りそうだねと君が言う 勇気が出ない 折り畳み傘
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君見つけ 声をかけようと走り寄り 二つ並ぶ傘 遠くなりゆく
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雨の中 君を探しに行くけれど 傘の一つじゃ 直らない機嫌
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「おめでとう」ついでにトーク遡る 先にごめんと送りたくなった
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夏至なのに太陽見えず雨模様一番お昼が長い日なのに
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夏至の朝雨降る前にいそいそとお散歩行こう愛犬と
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二度と踏むかと誓ったのに 歩み出せば 跳ねる水しぶき 泥かけ遊ぶ
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一年で 一番昼が 長い夏至 嬉しいような 寂しいような
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降るか降らないかの雨に やきもきと 心膨らませ 傘歌わせる
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「都知事選候補者お伝えしています」6分かかる56
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ターミナル 人混み流れ 惑うひと 洗濯槽の枯葉みたいに
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夏至至る 長く照りゆく 日を眺め 忙しく過ぎる 日々に想いを
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花の名は マルバモスカー タアルバ そんなのとても 覚えられない / 咲けば善い
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君にしか聞こえぬ声で波はまだ君の返事を待っているのか
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「水無月」なる そこらで買える菓子ならば 無病息災 祈りたいかな
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真夏日は散歩に行くのが億劫で雨で散歩に行けぬも残念
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アプローチ国旗好きな子ハーフの子ルーツをたどり広がるせかい
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窓際で ねこがくるんと丸くなる あめやまないね おかあちゃん おびょいんお病院
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たった今出し惜しみしたモノコトはいつ使うんだろ人生ん中で
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この世からいったんすべて無くしましょお金や仕事全人類を
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朝電車大口開けて眠りおるその人生も意味があるのか
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白いシャツ黒いスラックス着た人ら会社へ向かうまるで参列
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豆腐のような心にも角がある事を忘れない友であれたら
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この生がパーキンソンの法則に従い無駄に膨張してく
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遊んでる暇などないという空気何がしたくて生きているんだ
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