以前より 堂々買える 見切り品 益々進め SDGs
4
また振られ禁句を一つ更新す 1メガバイト足らぬ程だが
2
萌出でて茎葉を伸ばして絡みつき心を覆った私の怒り
4
過眠すら この世を凌ぐ業かなと バルビツールを抱いて寝る朝
3
数百万で手に入れた理想の鼻と目と口と 面で得られた利益は無限
2
ミニトマト ピーマンともに 実が生りて 菜園友の 孫に報告 
8
映画でも小説でも泣かないと笑うあなたの 涙になりたい
6
夜遊びの〆は中華と決めていた 黄色く見えた春の曙
2
横浜の桜木町は「ゆず」の唄 別れが似合う酸っぱめの町
4
どさどさと 一気に持ち込む ゴミ捨て日 これで記憶も 軽く明るく
3
蛹ない蝉は不完全変態する虫という 見る目が変わる
1
自分ほど多彩な趣味の奴いない と思う人って結構多い
3
連休が明けたら地味にやってくる自動車税と固定資産税
4
東京が 遠いところになってから 気付きました ふるさと、東京
9
ラグビーと羊と森を愛してるキーウィの人また会いたいな
4
ひよどりの「いいよいいよ」と 鳴く声に少し笑える気持ちほぐれる
14
淋しさが 毎日不意に 降りてくる 君を忘れることができずに
6
櫃まぶし味噌カツよりも旨かった 名古屋の駅で食べたきしめん
5
あの頃は海の肴に興味なく 食べときゃよかった築地の寿司を
4
朝五時の始発電車で通ってた 東横線は第二のベッド
7
藤波が炎上してるあの町はチャイナタウンの飯が美味しい
2
降り立った駅のホームは焼肉の匂いと熱気鶴橋は雨
4
追憶の思い出の地を歌にする また旅の虫鳴きだしたので
6
4本の腕そのうちの半分を使えなくして駅まで歩く
3
晴朝の薄月上がる洗面の窓  深呼吸する肺は浅くて
5
朝焼けに見惚れた後は雨がふる春の終わりは夏の始まり
15
太くなり細く切れそでまた続く人生みたいな林檎の皮むき
11
ボロボロになった育児の参考書は 過去の吾への頑張ったで賞
8
歳の近い姉妹は互いが必要で“塩と胡椒”のようだと思う
6
元寇は話し合いで済んだ まだこんな事を書いているのか朝日と云うは
3