妻と我 予定書き込む 赤と黒 暦の上の 春まだ浅く
8
醜聞しゅうぶんながるる小沢こさわ 老松おいまつくさりし根元を 洗い出すのか
3
御狩りする袖幾度か払はまし交野の御野の雪の曙
4
匿名のペットボトルを拾い上げ四つ折りの愛と共に流した
7
さん、に、いちで僕はジャンプするからさ今年で君とお別れなんだ
7
ふるさとに 子供達の 笑い声 私も遊んだ 小さな公園
12
いつのひか君が禁忌を破ったら電話かけてよいつでも行くから
4
明日あすとての すすぎし空の晴色せいしよくは 迎ふる春のよそほひひなるらむ
6
醜聞しゅうぶんは 小さいさわから 流れ出て 松の下まで 辿たどり着くかな
6
おだやかな時間ときの流れる この空間 utakataの生を綴る人びと>ご挨拶に代えて。よいお年を!
22
ねこたちは通常運転 それで良い 合間に撫でて癒やしをもらう
13
たそがれる見知らぬ道に迷い入る 歌詠む人のぬくもりあつく
19
大晦日枯れたる庭に霜結ぶ さくりさくりと時きざみつつ
12
本日は令和五年のおおみそか 雨だしゆっくりそばをすすろう
6
戦後の子 除夜の鐘なり猛ダッシュ 初売りの店 もちくばる待つ
6
不精ひげ鏡の中は実像か 鬼の形相なまはげのいる
9
色違いカルディエコバッグ携えて 年末買い出し 夫キミと連れ立ち
7
吾とともに ミニ包丁も頑張った もうひと踏ん張り ちっちゃな相棒(愛刀?)
5
固茹での卵でパワーをつけませう 元日夜までハードスケジュール
5
Utakataは青春の色に満ち闘病のともあり猫のなく部屋
11
隣人に不幸があったと二十日後にそれはないでしょ家族葬でも
10
身の丈に合わせたつましい年越しも年神様よ来てくれますか
14
年越しのめでたい気分を出す程にお勝手に立つ雑用が増え
12
人の詠む 断乳のうた 目に止まり 幼子と見た 朝の まぶたに
9
穏やかに今年も越ゆる有難さ 来る年もなお平穏であれ
11
心臓を燃やしかがやく恒星に寄り添う六等星でありたい
5
好きなこが手に入らないのであれば プリキュアなんて辞めてやるけど
3
吾の心 潤してくれたutakataの皆様に感謝 良いお年を!
20
一日中立つことになる戦場台所に前掛け締めて いざ出陣
16
百代の百折に耐え百姓は百里の野辺に百穀を成す
6