いろんな憧れ過ぎ行きて プリキュアにもなれなくなって ようやく私は私になる
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激痛はテニス肘との診断で ちょっと嬉しいテニス知らぬが
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肩先に ねこのつめあと ふたつ増え そういや抱っこで フミフミしてた
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清らかなテラテラスープ飲み干せば 優しい羊の夢を見れます
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トランプの勝ち負けめぐり大笑い子ども食堂夏の一日
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夢が醒めるのを待っているあなたへの想いが冷めるのを待っている
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「てへぺろ」の絵文字で終ったラインみてちょっと笑ってえんぴつを折る
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フランスもドイツもロシアも中国も 王を廃せど「国体」はある
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月のない夜に星星ほしぼしささやいて 主役居ぬ間に秘密の会合
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夏空にそんな気兼ねも無いはずの電車の音に季節を感じ
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夜なのに暑い空気に目尻下げサイダー透かす照明を見て
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敷きレンガ赤い思い出残すため静かに今日も自然の顔で
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乾燥機生まれ変わりを夢に見て衣類は回る輪廻転生
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じっとりとごうんごうんが回帰して畳待ちたる衣類乾燥
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情けなや8時になるともう眠い 頼む膀胱朝まで耐えよ
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指切のげんまん約束いつの日か子供時代フィアンセいたはず/字余り
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タイアップ映画の余韻ブチ壊し流行り物など僕は望まず
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案ずるな日照りは昔もあった災 夜叉ケ池の譚 再読されたし
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媼かぁ 辞書とか引いてみちゃったわ(苦笑)プリンセス・カグヤの時代ならそうかもー(笑)(一寸法師とかね)
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君といて楽しかったな 君がいて幸せだった 泣いたりしない
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引きこもる子らの道すじ照らすかな握りしめたるスマホの光
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ピーチ味フラペチーノを飲むたびに 目に浮かぶ君、まるで太陽
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ひどい夏日向に咲いてる向日葵を愛でるきみの手しにがみなんだよ
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切り分けたスイカに蚊ァが留まっとる アンタの血ィより美味しいんかなぁ
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半端だなやり切ることが出来なくて一歩進んだいいことにする
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梅雨明けて君の巣立った八月の色は深まるいつか逢おうね
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言の葉の海より釣らる短歌うたなれば旬過ぎてなおにほいかぐわし
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猛き夏不毛の辛苦世に満ちて 神々の嬉戯止めるもの無し
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尿取りパット付きのパンツたちはご主人様のお帰りを待つ
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媼と翁が ひゃつほいやっほい きっとどこかで誰かが きゃっほい(媼は失礼でしたか)
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