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ひとことが世界をひとつ裏返し息は夜風とともに過ぎ去る
9
水面の淡い光が照らしだす無言でゆびを挿しこむあなた
4
幾千のことばを帯びた電線が輻輳させるひとつの世界
6
救われる一語も知らず磔刑を見送っていたわたしはユダだ
2
夢現つなぐ言葉の海原に揺られBlueskyに鳥は
3
濁点を抱えた暗い嗚咽のみ穿たれてゆく殯の夜に
3
水面の向こうにゆけばもう一度その睦言を聴けるのですか
4
両腕は花に嵐を抱きとめて不可知の声を待ちわびている
2
明け方に馬鹿らしさだけ持ち越してことばはすでにため息の底
5
月へ征くあしを踏み出す影にすら若葉が芽吹く うさぎがわらう
4
窓の外 冷たい雨音 春時雨 一雨ごとに 蕾ふくらせ
7
わたしたち肌色ひとつで透明になる おなじ血潮をもっているのに
3
花が咲くのはいつ頃だろう いにしへのみやこに咲いた花の蕾は
4
ひらがなを辿る道すじ 指先で千年前のことばをなぞる
9
時経ても言葉があろうはずもなく おかえりなさいに代わる花束
6
前走る 軽トラの
檻
(
おり
)
たぬき
居
(
お
)
り こちら見つめて 「どこ行くの俺」
/
ずっと見つめられて
21
追いつけず横断歩道渡る孫遠く見送る祖母を見送る
7
筍を 炊けといふから炊いたけど 腹持ちさせんと 唐揚げも添える
4
サバを焼き 白飯を炊き 御御御付 日本に生まれて よかったわ
8
毎年の弥生の歌会は挽歌にて章子を詠う涙交えて
13
ためらいなく席を譲ったあの人の綺麗な横顔が眩しかった
11
巡り来る三度目の月「この会の後を頼む」と短いライン置き逝く章子
12
凪静か音無く漁船横切りて 春のおぼろに半島霞みぬ
22
加藤秀俊著『九十歳のラブレター』に心揺さぶらる 吾も書かむか
5
春先の 夜道走りし アルファード エゴの輩か 爆音漏れり
6
眠れずに朝を迎えた六時過ぎ心配事は不調にさせる
12
優先席、電車にあるが、人生にはないか
3
人生は長いようで、短いようで、気の持ちようは逡巡する
7
心の中を詠む、簡単そうで、むずかしい、頭、心、からだ、笑
3
自分は、何のために働き、寝て、起きての繰り返し、そろそろゆっくりしたいね
2
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