明日からしばらくお休みいたします 始業は一月四日からです
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なにごとも形から入るタイプなの アマゾンで斧を買ったのもそう
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空色がクーピーのように鮮やかで不機嫌な街は季節忘れた
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永遠に 続く心が ない限りは 全ては無駄と 思うこの頃
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老人は 皆共に去り 忘れられ 愛したことも 今や思い出
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信仰も 希望でさえも 清らかな 愛を持たずば 無きに等しき
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夢なんぞ 焚火の炎 陽炎の 如き幻 虚ろな絵画
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ワンルーム六畳和室の部屋の中きみと誰かと世界評論/インターネット
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いつの日も 踏んだり蹴たり 人生は 痛みに耐えて 強くなりけり
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まるで天使の和毛のような猫の綿毛は春をさきどり
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年の暮れ 介護保険の 説明を 聴きに二人で 夕暮れ時に
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目も鼻も 日々日々老いて ひどくなる 咳が出るけど 病院休み
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すべからく罪をおかしたものたちよおまえはなにゆえいきているのか
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エリートの ホワイトカラーYシャツの 無敵の白がカレーに怯える  
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ポケットに 手を突っ込んで 掃除会 婆さんたちの 厳しい視線
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亡父の墓前に立つのはいつの日か 福島の地でむすめ待つ人
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私より 十年上の 爺さんが エアコン掃除 梯子に乗りて
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日中はまだまたあたたかいですね フロム日本センド天国
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娘から 老いたることを 咎められ 情けないやら 腹の立つやら
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みちゆきにだれも使わぬ公衆電話横目にだれかとLINEで通話
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の心墨の波紋が広がれどハズレくじ、青い鳥笑む
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我が子らが 帰省する日を 数えおり 冬布団干す 温もり添えて
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振り返りこの一年の思い出は 子の誕生と成長の日々
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大人しい息子の後追い大爆発 おんぶ以外は号泣ですか
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「うちの猫、みんながおデブてゆうからさ、たぶん名前を誤解している」
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『 この罪は早めに懺悔ねがいます。自分を壊す毒になります。 』
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池水は氷りにけらし草枯れしみぎはをまたも隠す白雪
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制服と一緒に私の心臓も綺麗にクリーニングしてくれ
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一歳ひととせの煤を払いし大そうじ積もり積もりし想いも祓え
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やさしげに年の瀬包むのひかり 暖かさだけで感じる幸せ
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