あの人の紡ぐ短歌に憧れて 指でなぞって何回も読む
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私には欠落したとこたくさんあるが 「人」好きになる才能はある
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髭男dismヒゲダンの日常の歌詞聞いてみて」ささると親友 深夜の電話で
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鮮やかな夕焼けなんて久しぶりいつもは山に囲まれてるんで
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星たちが帰りし空に朝が来る 銀の絵の具を少し溶かして
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まよなかに 不安にかられた バァバァよ わが名をさけべ 名似ぬネノ。
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都会では僕は名もないのっぺらぼう 地を這いずって蛇穴に入る
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大歳おおどし行き鈍行列車  前照灯  次第に終着駅を照らす
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真夜中にしばし悩めるハンドジェル 悩んだ末に開けたら ほぼ空から
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クロワッサンにチョコ入ってたらいいよねと思った人に拍手を贈ろう
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あくびして貴方もあくび僕もまたつられあくびにふたりで笑い
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あなたへのこいというはこあけてみてたしかにいしをみつけてしまった
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あなたへのしにむつかしいかんじとかいらないようなじゅんすいなあい
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くだらないかけひきなんてもうやめよ「好き」といえればそれでいいかな
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二年間かってに好きでいつづけてやっと話せた君がやさしい
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あぁ君の熱を知らずに死んでいくそれが怖くて夜が冷たい
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あのとしの 末はきみんち まどそうじ まどごしみてた びょうごのあれこれ /おもひで(w)
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ボケちゃって かおやいばしょが ふめいでも ことばつうじる ふしぎなはなし /過去歌 思考の道具としての言語
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閉鎖棟外泊させぬ患者居り「わたしは神だ」と言うお正月
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平日と休日とを繰り返すそんな世界で生きてたくない
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人生は二種類しかない 無駄なのと無駄なのをごまかしているのと
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木曜に十時間寝て「幸せ」というのはこういう方向がいい
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幸せというのは疲れそうだから適度に不幸せなままでいい
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娘より帰省の知らせもないままに正月準備の予定も立たず
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したいことよりも総じてしたくないことが過剰な人生だった
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目覚むれば一日ひとひ一枚ひとひら散り散りてみそひともじに納まらぬ日々
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さめるのも恐れも知らぬ情なら 無垢なるゆえにいよいよ滾る
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年末に 近づくにつれ とりあえず 手当たり次第 全て納める
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温泉の香りつつまれ 眠気誘う 入浴剤とはお手軽な癒し
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唐突に白紙になった予定表 未来のミルクパズルを組み立て
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