ただ前へ 後ろを思いつつも 前へ 約束の日を 目指して前へ
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別れとし 選んだ道の立つところ 澄み渡る空 淡い想い出  
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良き旅を カナダの青年笑み残し 一期一会は中仙道を渡る風なり
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おけいこの卒業ソングに包まれて 白もくれんのつぼみふくらむ
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植物は 伸び放題に 伸びるより 手入れをすれば 豊かに結ぶ
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意見など 合わない方が 自然だと 思う私は 少数派かも
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嫌な人 たくさんいるね 好きな人 少しぐらいは いないと困る
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気分だけ 可笑し楽しく 生きるだけ 泣いてるよりは ずっとましでしょ
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人生は ベルトに沿った コンベアー 降りたら終わり 乗っても終わり
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なるように なるからいいさ そうなれば 泣いてる暇も なくて候
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年齢に 抗することは いいけれど 勝てるわけない 戦いだから
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周りから 要請される 身の置き場 満足すれば 楽になれるよ
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年齢を 気にするつもり ないけれど 周りはもっと 年齢重視
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年取って 若さ保てば よかろうと 頑張る姿 すでに老人
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加藤秀俊氏は『九十歳のラブレター』の上梓をまたず亡き妻のもとへ
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東雲しののめに カタンと響く朝刊で 余韻なきまま 闇は儚く
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瞼を閉じて、幾何学の虹を漂う。もうすぐ午前三時半
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帰りたい家とか夏とかあの日とか思い出なんて何もないのに
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眠るたびなにかを手放すような気がする気のせいかもしれないですが
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けんけんぱ、けんけんぱ、あめあめふれふれけんけんぱ
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夜の街 彷徨い歩く 君をさがしに 行き交う人の 多きことかな
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枕の底の底には街があって、私の涙の海で捕れた魚が美味しいらしい
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カーテンレールに掛かった制服ぽとりと落ちる、なにも信用できないわよね
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泣いて泣いて泣いて泣いてふとあの日踏んだ蟻の行列思い出す
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窓の水滴殺しながら、赤い目でウィンクしてくる高層ビルを睨んでやる
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木霊に向けておーいと叫ぶ、山がくらげみたいに見える
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母の寝顔に子供用シャンプーの匂いを思い出す。明日は風強し
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スミマセンノミホウダイワドコデスカ七尺男六尺女
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そんなのに誓ってないで神様は君なんだから私を救え。
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好きなとこ。整列した眉、うなじの毛、長いまつ毛に、あれ? 全部毛だ。
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