Utakata
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風花
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たい焼きは頭からいただきます
窓からの弔問客がふうわりと部屋を一周 青空へ飛ぶ
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1本の竹から生まれる工芸品 人生そのもの職人の命
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ゆっくりとでも着実に進んでる時計の短針あなたのようで
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雨降ると代わりに泣いてくれているような気がして心落ち着く
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文旦を剥く朝が来た今日こそは 私も食べる幸せな朝
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なぜか多目にサバ読んでいる祖父に 九十三よとツッコミ入れる
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白髪に負けず劣らぬ輝きを 顔に宿して生きて行けたら
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水飲みたい水おいしいなぁ祖父が言う 世界一おいしい水飲ませたい
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玉ねぎをどこまで剥いたらいいのって もう言わないんだね涙出てきた
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一斉に
宇宙
(
そら
)
持ち上げる土筆たち星と交信年に一度の
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雨上がり枝に連なる雨粒の きらりひと粒ずつの重みよ
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暖かな日を選り祖父は帰宅する自分の家で生き抜くために
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吾子乗せる遊具の重たそうなこと 大きくなった!と声聞こえそう
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ひたすらにゴール目指して球を追い並走したる雪と少年
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選曲がロックな布屋閉店す布くちぐちにワァオと叫びぬ
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ひと踏みに勇気の重力プラスして進め進めよカッパと自転車
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新品の人生くださいそんな日もあるけどやっぱり中古がいいです
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出荷待つ制服たちは聴いている瀬戸内海の優しい潮音
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フキヨモギタケノコ今年も待っててね祖母の代わりに私が行くから
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若干の固さは否めないけれどモヤモヤに効く巻き寿司量産
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持ち主の退院辛抱強く待つ立て掛けられた杖と尺八
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干潮に君は夢中で君探し満ちるのをそっと待ってたんだね
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きみがいて春夏秋冬巡りゆく条件はただきみがいること
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今日会ったあの子が春を連れてきた「あたしほぼほぼ二年生!!」
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数センチずつ遠慮する足並ぶ至福の時をありがとう足湯
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温かきうどんに祈りをしのばせて吾子の額を柔らかくする
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真夜中に起き出す寝癖ぴょこぴょんと吾子の代わりに元気に遊ぶ
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漢字から平仮名生まれしことを知り初めて書いた あい は優しく
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さくら貝
見つけた時の きみの表情
(
かお
)
見たくて今日も 付き合うよ、海
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バイバイは まだしたくない 巻き付いた ショルダーバッグの チェーンも言ってる
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