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今日母は悲しいことがありました 悟られぬよう立つ台所
14
少しずつ搾取されてく酸素にも慣れて僕らは宇宙で生きる
6
「遊ばん?」と 言えば前なら 「あそびたい!」 といってくれた。 今では 「いいよ」
10
この腕を手当てするのがきみならば、だなんてもうない希望に咽ぶ
3
せと市のお店の数だけ個性ありあれこれ迷い
夫
(
つま
)
を待たせる
25
懐かしの友と一緒に茶をすすり ふと訪れる間に思いを馳せて
13
わたしにも権利があると思い出し、着るクロップド丈 決意の日
11
離婚して漢字二文字 息子の名 「探しやすい」と笑う下駄箱
7
蝉ファイナル あゝ蝉ファイナル蝉ファイナル セミ・蝉ファイナル? 蝉セミ・ファイナル?
6
クーラーで 冷やされている 青灰の 空気にそっと 包まれている
8
一斉に 雲に手を振る 集団の如 風に揺らるる
青紅葉
(
アオモミジ
)
21
「生きているだけで上等」言祝がれ 相応しき身か ぢっと手を見る/誕生日
29
深夜
2
時インスタに君ひとりぶんあの子の右の打ち上げ花火
4
夏の花 太陽の元 咲き誇る 夜に見ることは 叶わずとても
4
目を開けて 絶望を見て 目を閉じる また目を開けて また目を閉じる
5
妄言や うつらごとには 欺かれ 被害なき世に 悲しき人よ
4
壊しても また再生す 蜘蛛の巣よ 目立つところに 堂々と張る
15
ひとつだけ何をやっても許されるなら猫の額に本籍地置く
7
花火見るたび 考える これこそが 火薬の正しい 使い
途
(
みち
)
8
すこしだけ ふつくらとした
三日月
(
つき
)
見上げ 熱き洗濯物を取り込む>まだ明るい
17
なにをやってもだめなのだとたしかめて旅の終はりにそれならそれで
7
「安静に」背中が布団と癒着する 喉痛いまま ヒグラシを聞く
17
君が言う年上が好きその枠に3倍の私は入ってる入ってない
5
ばたばたと おーゔんむされて 天上へ 成層圏こえ 漆黒のそら
13
こどもの頃 風邪ひきゃ薬飲まされた 今更自力で治せるのかな
12
多忙でも話す口調のやわらかき介護士を見て我が振り直す
33
暑い日が 連日続き 食欲が なくなるはずが なぜなくならぬ
9
おかあちゃんの ゆかたすがたは どうだった? わが
猫
(
こ
)
らに感想 尋くすべもなし
16
すき家にて異国の言葉聞こえれば並の一杯奢りたくなる
9
手に入れていないものは失えない 終わりにさえできなかったもの
5
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