夜会巻きのまとめられた髪の行方にブラックホールの揺らめきにけり
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アンテナのような寝ぐせはあるけれど感知できないあなたの気持ち
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千二百数える地震「眠れない」島の人達に穏やかな夜を
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ほわわんとまぶたが重いその訳は鼻炎の薬仕事始めた
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止めました頼まれもせぬ気苦労を当事者にしか解決出来ぬ
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人脈は驚愕的に少なくて自己紹介はミニマリストと
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夏の宵目合わさず大久保公園令和の果ての大和撫子
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アジサイが 創る水玉 光り帯び 今日も活きよ 清く生きよと
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梅雨しぐれ悦びをるや一面の草叢に立つムラサキツメクサ
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電線を 掴んで止まる ツバメニ羽 昨夜の手羽先 思ってごめん
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汗みずくバス停で待つ二人には 「暑いですね」 が共通言語
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路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
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いつになく重いからだを引き摺って週休二日はとおいまぼろし
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どこまでが本心なのか 君の胸中きょうちゅうのみぞ知る 「好き」という意味
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暑いのがヤダヤダヤダと 駄々こねて 前代未聞の時間に美容院(予定)(8時とかに行った事ないわー😅)
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叩かれぬ扉に気づく静けさを恥じと知りたる明け方の窓
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若かりし 貴女の思い出 礼文島 花の浮島 夏の楽園
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危機管理歩き始めて二週間呼び醒まされた心とカラダ
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三角の クチバシ踊る 軒下に 舞ふ親鳥が はぐくむ命
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星の夜 地上に生まれし 織り姫は 金銀砂子 まぶたに光る
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星の夜 地上に生まれし 織り姫は 浴衣にスポサン キラキラ光る
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好きという自分の気持ちを信じてる 知らない顔があってもいいのと
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めんどくさい言葉を投げるわたしごと 包んでくれるあなたと果てたい
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足早に人の行き交ふ地下街に世代巡るを今更に知る
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愛猫に 感謝の言葉を 伝えたい 「ありがと」いっぱい ねこも うれしい
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かみさまは やっぱり見ている 善きおこない 些細な事でも 感謝忘れず
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紫陽花の葉陰にボール夜露濡れ朝の光に童を待てり 
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夏来れば プールの底がきらきらと 孫らの歓声庭に響きをり 
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アイライン引く毎日と染色体 不一致知らない他人は見てる
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魂が侮辱と消費でできている この心一つ愛になれない
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