風切りて 進む私の 揺れし襟締
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時雨やら 空たち喚き 一涙
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五月雨に 夏への歩み後ずさり 君の温もり戻ってきた夜
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ささくれにしみる五月雨心にも甘雨かんう豊かに降る日のありて
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日光や 青貫きて 目眩まし
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間食を止めれば痩せる人は言うそんなのとっくにわかっているのさ/深夜食も
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冬の季語「寒風」やまず肌寒くセーターを重ぬる小満の候
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「かわいい」と鏡のきみが笑うなら、わたしは何もこわくないから。
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金曜日 見て欲しかった 新色も 家系で落とし 帰路に着き
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雨降りで二日散歩に出かけなく二枚の散歩着部屋干しのまま
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言の葉で作った舟を放す どうかこれが祈りでありますように
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歯車の癖に権利を主張する 世界はどうせ回り続ける
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なめらかに世界を回す歯車へ喰わせ続ける朗らかな血と、
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鉢植えのアリッサムの香に癒されて今日の一日ひとひが 穏やかなれと
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ケアマネの訪問日には見栄をはり部屋の片付け玄関そうじ
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吾のそばを付かず離れず舞う蝶と朝を楽しむ出勤の道
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覆水を盆に返せば特異点で交わした約束思い出したり
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雨音は 僕の心を 洗い流す 心地良き音は ショパンの調べ
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葉を弾く 鳥か飛蝗ばったか 見紛ひぬ 職場の中庭の雨雫あましづく
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夕闇が しとやかなりし 明日には 命生まれる その日のように 
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母の部屋でくつしたチクチク繕えば 氷の鎧溶けた母がいる
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お互いの生まれた町の想い出の会話に君と笑う現在
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秩父事件 石碑に触れる 我の手と その手に止まる 虻の一匹
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本当のことが八割書かれてる履歴書を安い封筒に入れる
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ようやっとひと息ついてさて次と 思った頃合狙ったように
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娘には再検査という知らせあり 自分の時より気持ちが重い
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週末は 言葉を削り 削られて 短歌は時の 底なし沼なり
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半刻の羽を休めたこの場所に末永い幸在ること願う
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不如帰ほととぎす 短い寝言に 起こされて 眠れぬ森の ひととなりたる
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シャボン玉 空に飛ばして 消えていく シャボンの中の 過去も未来も
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