感情を誰かにわかってほしかった。剪定してたら枯れてしまった。
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晴れか雨 1日のうち 何回も 天気予報に ふりまわされる
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値上がりの米の値下がる気配なしどうにもならず音を上げる吾
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リキュールをワインで割ったカクテルを 3杯飲んでも そこそこ素面シラフ
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月がきれい 送る相手もいないから 月も見ないで猫と眠る
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揺れますと 言われて思想も この先左に傾いて あ 落ちる
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孫が来てお礼を言われ嬉かり、ずっとこの時が止まっていてほしい
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早十年 あの人見かけ 最後なる 目見えも途絶え 縁はなきしか
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あの人が 撮りし写真は この時期の 神田祭に 臨む姿よ
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子どもの日 乳母車にて 座りし子 見た目五歳の 拘束具なり
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年頃ネ溜まる疲れが身に染みる 生きていてこそできるヲタ活/骨の髄までヲタクはヲタク
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グッズブツ抱え滲み出る笑み隠せずに そそくさと去る駐車場/一番くじ当たった
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水道から水飲むねこのお仲間が! うちのも たびたびたびたび来ます😸>のぎしり様
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推しが来る後しばらくの時間さえ 待ち遠しくないあっという間よ/挙動不審キョドるヲタク
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スイーツでも呑める体質で良かったな ラストはクレームブリュレでカクテル(つっても3杯のんだだけ)
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「もう夜ね」休みのはずの一日を 好きに過ごせばずっと寝てたわ
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「手の中に隠したものを見せなさい」と言われて見せた人形の髪
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短歌うた詠まん呼吸いきする如く短歌うた詠まん ほむら待ちまちつつ息途切るまで
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水道の水出せ美味い猫の言うままに出しては忘れ出しっぱ
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ピンクから緑にもどる五月病 さくらもちょっと背伸びしていた
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泣いていた子どものわれに手を伸ばし見上げた西の空にウィキッド
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凛とする黄金こがねしころ吹返し 面頬黒し我が家の兜
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天使の頭が壁に生え、音が平面に伝った。腕が生えるのはまだらしい。
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寂しくて 彼女きみのコーヒー淹れてみる 飲んでみたとて部屋にはひとり
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いつまでも仮の姿で愛し合うぼくらの愛はきっとまぼろし
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枝々にさき若葉の芽吹きめ 鉢の生命いのちも夏立つを知る
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こいのぼり 空舞い上がれ 軽やかに 君の心も 恋登れ
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みそ餡の柏餅を頬張りて六十路ふたりの端午の節句
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薬局でベイシティローラーズかかってたサタデナイ、サタデナイ
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このひとも私をすきでいるという 弁当箱を新しくする
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