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バス停で待つ人に少し
笑
(
え
)
み残し 駅まで歩く1.8キロ
12
「高校生のうちに人生楽しみな」そんなこと言う人にならない
13
春の陽にはしゃぎ過ぎたような花びらが 開きし庭の赤いチューリップ
9
思はでも過ぐせるものをなかなかに面影追ひ
来
(
く
)
春の夜の月
13
ハムエッグ久々に食うハムエッグ気持ちいいほど
薄
(
うっす
)
いハムだ
25
腰掛けてふたりの手と手が出会うとき それは花びらのかたちをしていて
10
つがい鴨 仲睦まじく 微笑まし 南風吹くや 日温まりて 北帰りゆく
7
春風になれたとしてもこの声は あたしのこの手はあなたの元へは
9
日溜まりの テラスに留まる つがい鳩 その後ろ影 光り輝いて
10
早桜美しく咲き散るさまに 貴方を重ねてしまうのはなぜ
6
大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
17
一人欠け一匹欠けてモザイクの 器に飾る四季の果物
13
黒き羽ゴミを見張って塀の上 話しかければ春の友達
21
ブロッコリーに おかかを混ぜて つゆをかけ 春の味する 朝の食卓
32
「おはよう」といつもの場所で言えたなら いつもの朝が始まるはずなのに
8
春の上飛行機雲と電線があやとりをなし蒼空ほぐす
13
うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香漂い 漲りて 君の影去り 春惜しむ
6
ふうわりときみのうなじをくすぐった春風にさえ嫉妬している
22
遠き日に 思い馳せる 夕暮れは 秋風立ち 葦の葉戦ぎ 山の端陰り 独り佇む
4
黒歴史 絶えなば絶えね はなばたけ ねあげうけふも はなやかれむ
6
らいおんは おはようから おやすみまで なぜだかくらしを みつめている
7
瑠璃や藍あかく咲けざる紫陽花に降る雨沁みて土染まりゆく
18
どん兵衛をすすって深夜ラジオ聞く 見えぬ仲間も期末試験か
19
知らないでモヤっと不安でいるよりも 学んでしっかり不安でいたい
14
花見風邪 売薬服んで誤魔化して ぼっとしたまま月曜の朝
23
薔薇を摘む横顔に棘、深き隈 今宵纏わぬ気高き白
7
物音に動じず 熟睡す愛猫 よほど疲れてゐたのだらうか
27
ステテコをエアリズムにと替えた朝 開脚幅が少し拡がり
26
「暑い」とふ久方ぶりの形容詞 いつもの電車に駆け込んでみて
24
各局で 開花前より 競ふよに 報じられたり 思はるる花
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