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カスハラに困り果てるもその人の神対応に胸はざわめく
14
お孫さんより贈られしものなのか
媼
(
おうな
)
のスマホに吊らるる«ちいかわ»
24
朝顔の種蒔きて鉢に水を遣り飴玉ころり食みて笑む子よ
9
休日の特典としていち早くカレーをいただく午前十一時
9
ベランダの手すりに落つる鳥のフン妻嘆きおり空と電線
15
頭では
理解
(
わかっ
)
ていても進めない 道はあるの?いつかはあるの?
8
脱いで入れまた脱いで入れ素裸になって洗濯する心地よさ
10
朝の瀬へ向かふ歩みに夜へ乞ひし恋慕の灯り苦し相反
25
バンザイで新入生を迎え入れ白き花咲く梨の木々らは
16
さむそうに ひっついて寝る ねこたちに ホットミルクを 飲ませてやりたし
27
1首詠み吾の機へ送り受信して吾を振り返る詰め込む明日
22
マラソンの日 いつもの
スーパー
(
おみせ
)
迂回して 辿り着く道に 熱き声満つ
19
雨が降り風も吹いての半月も入学式まで桜持ったな
23
目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
16
終と始の同居の刻む微か音に星の生き詩を抱く砂時計
21
春疾風
(
はるはやて
)
工場
(
こうば
)
通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
15
四つの葉のオキザリス春あの空へ赤きラッパの花のおはよう
22
病院の待合室は海の中バリヤー張って自分に潜る
27
革靴を手に持ち走る女学生 淡いブルーのシャツではにかみ
25
火曜日であることを確かめるよう 二カ月続く妻の通院
12
一枝(ひとえだ)の 雪のこぼるる 雪景色 やまね( 山音)泣き濡れ 静けしや
7
取り囲む山並み雲に溶け込んでとろり鈍色梅の白冴え
25
ブレザーの凛とした背を見送ってどうかあなたはあなたのままで
21
たましいも飛び出しそうな大くしゃみ そろそろ春もいくというのに
31
きみ包む毛布の手ざわり確かめてそっと伸びする日曜の朝
26
切れ目なく言葉を紡ぐすべもなくうわごとだけを並べては泣く
10
雪の如
降
(
ふ
)
りぬ
花弁
(
はなびら
)
バスを待つ人の足もとにも 花絨毯
38
あいつらは 俺にはなんの 興味もない 俺の金だよ 会長は言う
5
話あわん ネクタイ関係で 笑っとる こりゃ早々に ドロンしなくちゃ
5
春の夜に 風になびかれ 街灯に ほどよく照らされ 桜花爛漫
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