行き先が「希望」のバスに乗る 読みが「ぜつぼう」じゃないことを祈って
10
なだらかな丘をころがるおむすびを拡大したらマシュマロだった
7
出会ったね 私だけの 一冊に 手に抱きながら 一緒に帰ろう
10
カラオケで 最後のデュエット 三月九日 ひきつる笑みで 点数落とす
6
あたりまえ誰かと普通に喋るのも奇跡みたいだ 明日あすは晴れるね/3・11
29
大阪城公園ピンクに染まってる 梅を見守るはメジロやヒヨドリ
24
寿司食べたい まぐろかんぱちイカたまご あなごにサーモン もいっちょまぐろ
7
寒波きて水仙の花が咲いている何もないと思ってたとこ場所に
14
寒波さり梅の花は一番め雪の伊吹に立ち向かい咲く
10
春霞 花粉黄砂に 土ぼこり それにつけても 早期復興
6
さみしさはノートの端に描いた落書き そっとめくるよ明日のページ
24
足裏に花びらと棘の感触 罪のかおりはまだ届かない
7
シャンプーと柔軟剤を変えてみた 知らないはずの知ってる香り
10
さいわいも人によりけり小生が 膝には猫を手には文庫を
18
冒険を終えた勇者は何をして 過ごすのだろう平和な時代とき
13
みぎひだり 駆けずり回って 夜になる 帰る車窓に 揺れる月かも
11
雨ならば諦めもつく 晴れ空に窓開け外干し出来ぬ辛さよ /花粉
29
ファミコンでドラクエ遊んでいた日々を 懐かしむほど時代は流れ
11
引っ張ろがこすってみよがねじろうが開いてくれないポリ袋かな
19
楽しみもいずれ終わりはあるもので 今までありがとう72 /メギド72
9
朝起きて、世界の終わりに気が付いた そう云うこともなくはないから
9
どうしても他人に優しくできない日 紅茶くらいは淹れてみようか
11
隣席の子に袖掴まれるおじさんに 漂う父性 東横線上
8
見る人を見ている人を見ていると わたしも見られて永久ループ
6
包装を爪で破いて漂った贈り物から君のぬくもり
10
1台に2人の耳寄る音声ガイド これも作品 名も無き作品
5
そろそろか蛇口の水が美味しくて友を誘って明日も出かける。
8
1で 砂糖を入れず コーヒーを 背伸びで飲んだ 苦い思い出
19
朝ドラの幸福感が何となく鼻につく今日母と口論
12
革ジャンといえば不良の代名詞そんな頃にも単車転がし
6