悪夢みて 夜中飛び起き 無事確認 チビ猫、チビ猫 夢でよかった
15
もう少しほったらかしにしとこうかやらなきゃいかん仕事だけれど
8
朝食後 気合いを入れて 一服も こたつで二度寝 猿田彦珈琲
4
あまりにも変化の多い街並みと身体、心を措いて東に
5
「新幹線?あるよ」と言われ見に行った新しくも幹線でもないが
5
行かないで 布団が私 捕獲する トロトロ消化 されるよろこび
8
降りつづく 野辺にしづかに冬の雨 地蔵の我も 雨音のなか
7
手羽元と手羽中の差を教わりてカリッと焼いた鶏喰む夕餉
9
独りる軒端の梅に風過ぎて枕も香る夜半よはの月影
11
誰よりも春の風を待っていた 四月はじまりの日記みたいに
8
生命に関わることの結果待つ君に届ける言葉が迷子
10
雪のした ひょっこり顔出す なにかの芽 明日また寒いよと教えましょ
17
階段を駆け上がってたねあの頃はよろける老犬と今朝もお散歩
10
チャイム鳴り 寝ぼけ眼で時計見る  何も要らぬと 寝息立て午後
3
夕餉のリクエスト届き買い物の  予定あれこれ変へる昼
6
「あ、桜!」「いや梅じゃない?」 今やっと 分かった気がする あれは恋
11
久々に夢にし母と乗る列車廃止のローカル線の
20
花咲けば青田を翔る風が待つ ゆっくり進めよ ゆらゆらの春
26
日に二冊速聴をする。老脳といへどまだまだ処理能十分
4
月に原発🌕予定のニュース、何を考えてるのやら
4
始発なんとなく混んでる、あゝまた会社、しがないサラリーマン
4
おそろしき合格発表とじこもる 代わりて探す姉の名ひかる
10
リハジムで力を抜いてストレッチ 夢想に漂う空とぶ鳥の
7
また今日も眠りたいのに目が冴えて いらない知識だけが増えてく
6
あの日から全然変わっていないあたし、だってあなたと離れられない
4
ポジティブな思考で生きるのはネガティブな自分が嫌いだから 逆張り
5
腎不全静脈点滴八時間耐える我が犬に涙で謝る
9
我が犬の病が分かり慟哭す横柄な吾は辛さ気づかず
9
銭湯で飲む瓶の味 将来の自分の子供に教えたかった
10
魂が抜け落ちて未だ戻らないのは君も地獄行きだからよ。
3