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離れゆく恋を見送る
泪
(
なだ
)
ほろり 鏡写しの雨と消えゆく
7
傾斜道つんのめりつつ下りゆく幻あまた散りばめながら
10
目で見て手にして選びたい 「ランキングの花畑」 惑うことなし
7
マイペース こねこのように のびのびと 生きてみたいね ヒトは不自由
35
指先を砂糖まみれにして食べるシナモンシュガートーストがいい
18
不屈なる自由の炎
野
(
の
)
に立ちて野合の果ての
◯
(
マル
)
道険し/折句
15
思い出の始まり 花屋で交わした無彩色の話題、弾んで
6
聴く者を 引きつけておき 「冗談です」 ラヴェルの「ボレロ」 シリアス喜劇
8
浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手幼き紅葉
23
わたしって広瀬すずだというきみが同じなとこは身長だけだ
24
資源掘り 武器を無限に 造りたる 地球 (ほし) 寿命の前に失せたり
8
「義理チョコを今年もあげる」と手渡され そうか今年も 味はビターか
14
お互いに 依存乗り越え 対等へ 時かかりても 隣国だもの
9
扶桑なる
楪
(
ゆずりは
)
の葉や 歯固めのゆりかごゆれて きよらけき雪/折句
16
惜別か ブラームス四番シンフォニー 小さき窓越し鳥の声あり
13
朝の浜もう桜貝は拾えない流れて来るはプラゴミばかり
22
我が身とは 触知出来ずに 生きなれば 末案ずるも ひと日ひと時
8
ふた月先の 暖かさ 古き家なり 襖隔てて 冬と春
9
年初から 人もメディアも ざわついて 吾慎重に 階段降りる
12
目覚むれば すり寄り喉を鳴らしをる猫の癒しで 始まりぬ朝
30
二の月はハートの行事いろいろで追いつ追われつみんな狩人
15
マフラーもニットの帽子もうとましく 電車の中で額に汗を
26
詐欺誘拐の大規模化 姿は見えず 金と情報 目に見えず
7
為せば成る 為さねば成らぬ 心得て ならぬ我こそ 摩訶不思議也
11
うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
29
文具沼 ‘旅人の工房’ 古都京都 愛と路銀を 書き捨て掻き捨て
8
街灯の明かりに見えて降りしきる雪は静かに更に静かに
14
誇らしくカート押しする女の子 歩く姿勢はずっとバンザイ
12
赤い糸 たぐり寄せたその先に 君との出会い あの日の譲渡会
17
まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音
宇宙
(
そら
)
とわたしの 秘密の時間
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