ボコボコに されよが四十は凹まない 今が底辺 伸び代しかない
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おまえがさ 俺と一緒の時よりも 笑ってないから頭くるんだ
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これからは捨てて行こうよ胸の底重たい石を持たず生きよう
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徳川の 何代目とか 覚えれず 何故かポケモン 100は超える
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医療費は免除されても受診せぬバス停までも歩けない母
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障害者?うちの会社に要りません突き返された履歴書を抱く
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二十二時、二十三時、零時、春 海とか行きたい夏もいつかは
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贅沢を禁じられてる保護世帯眠る時間は誰よりもある
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カーテンの縦縞模様夜になり天の川から降り注いでる
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ミツバチが 羽を振るいて 蜜集め 次のみかんも たわわの予感
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夕刻に届く訃報の曖昧さ面影もなく食事を進め
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写真見て想い出ばかり振り返り零さぬように今の楽しさ
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嘘ついて隠す裏側の模様が薄れて消えてしまえばいいのに
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レンジ牛丼ひとり頬張る火曜夜 houseあれどもhomeなし 
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心根の善し悪しなんて関わらず「優しさ」という実験をする
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人々の奥行きを知り考える事が気遣いと呼ばれるのか?
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仕事行く定時ダッシュをするつもり 上司に呼ばれた5時の鐘鳴る
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夢を持ち希望に燃えた少年は、日々リハビリとデイサービスに
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手のかかる妹だけが愛されて手の焼ける兄だけがぶたれる
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目の前の出来ることからコツコツと やるしかないのよ下っ端だからね
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夜明け前痺れるように痛む目が最後に映す回転木馬
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暇はあり金に余裕がない吾は本を探すはブックオフから
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心身の不調をゆっくり癒したくぬるめの風呂を今沸かしてる
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無意識にこの世の終わり願うのは貴方と並び果てを見たいから
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アレってさどうなってるのアレよアレほらアレだってわかんないかな
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草刈りの音響く朝 薫る風 五月の顔で動き出す街 /連休明け
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見ているよお天道様は大体の人間たちのゴミの捨て方
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休日を午後から始めまどろみを朝に手渡しゆるやかに死ぬ
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きみと目が合ってどこかで響いた 5 近づけば 4 「久しぶり」 3
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人の世を暮れのくらきにくらぶれば 今は足もとのみぞたよりに
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