半月で別れる日が来る生徒らが取り組んでいる学年末テスト
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あぁなにをしていたんだろう 三日月の夜に 中身がからの涙が一つ
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たんぽぽの頸でコーラを掬うときバッドエンドは腹持ちがいい
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ひと月も空白のままの楽譜見て 得意なジャンルを書こうと誓う
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血統書付きの猫と威嚇しあう あなたの下前歯が欠けている
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久々に活発になるグループチャット 中年になったこと確認し
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今朝目覚め小雨の降りて雲低く部屋に籠りて練るか詩作を
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コロナ禍は暗かったよな震災は真っ暗だった通勤道路
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ふるさとの匂いを乗せて帰るバス潮風香るトンネル抜けて
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十四年あなたのいないこの世界で私はなにを思うのだろう
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あれからと問えば答えはまだなのかもうなのか時に迷子になる
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砂浜に打ち上げられたコンテナは錆びて朽ちても記憶は朽ちず
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あの日から十四年というけれどまだ昨日のことのようにさえ
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失くしもの 月日経てども 忘れえぬ 心のあなに埋まるものなし
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地に目線 降ろして見れば 草花は目覚めて 春はもうすでにそこ
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来年の 住宅地図は 空白に それにつけても 早期復興
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冠雪で蝋梅の枝が五本折れぬ。大壺にさし開花を期さむ
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これまでのすべてがぼくを作り上げぼくも誰かの一部になってく
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閉じ込めているだけの想いですので決して浮かび上がらせません
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カド番のもう古希あっけなく2敗はや過活動膀胱にイヤ
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夜白み鳥啼きだして朝が来る昨日と違う自分を始む
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忽然と道が途絶える竜飛崎まさに太宰が見てきたとおり / 『津軽』
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頬伝ふ ぬくき涙に 天仰ぐ 追憶のそう 我と重ねて
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右頬に ぽつんと面皰にきび ただひとつ 何をいまさら 夢を見てたの
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あさぼらけ雲雀囀ずるピチピチと 春がきたのかこの辺りにも
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いつの間に投稿時間の編集が! 運営者さまどうもありがとう
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偏見に 騙されないで 生きてると いろんな人を 知ること出来る
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沈黙の春に生きるは福寿草 原発暴れ荒れた庭にも
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目の前の その人のこと ヤンキーか よく分からずに 普通に話す
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寒緩み賑わう街に時刻とき(2:46)くれば皆足止めて鎮魂祈れり
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