もう一度魚雷と添い寝できたなら珊瑚の海をあいつと泳ぐ
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ギター弾く「贈る言葉」の君想う 歌をこころに未知にとびゆく
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幼子の手合わせ空に祈るごと 夢見る木蓮つぼみふくらむ
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諏訪湖一周 歩きてワインのハーフ飲む やりたき事の一つをクリア
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始発、寒い、混んでる、✈️の方、多い
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春彼岸、畑の雪消え越冬せし明日葉は逞しく蕾みたりけり
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孫スクスクおおきくなったかなぉ、はや〜くあいたい、目尻下がりっぱなしかな
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パチンカス パチンコとったら ただのカス
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昼すぎて 夕方になり 夜終わり 日曜特に 短くないか
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他人ひと触れず、自分のかたちあやふやの生活とても楽で地獄で
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全員がゾーンに入る食卓で カニは静かに平和を祝う
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菓子パンを朝ごはん用に買ってきて 楽しみすぎて夜に食べちゃう
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きみこそがすこやかなればすべてよし わたしの愛のすべてがきみだ
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青年よ私が君にできる事「男前っぽく」カットする事
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私など居なくても行く夜の流れいつか誰しも終わる日が来る
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入院で溢れるように短歌生まれ退院したらマジック消えた
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手術経て以前まえより良くは欲張りで現状維持に感謝するべし
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死にたくて不安でたまらないけれど明日のパンがワイを待ってる
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ふと聴いて 電撃走るこの心 恋に等しいヘビーリピート
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ふんわりと湯気の向こうの午后の陽を甘く香らすシナモンの枝
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仲の良いねこ同士のする 毛づくろい かわいい眺めだ 目の保養なり
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革靴のかかとに遺る年輪に見つけし父の百万時間
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木漏れ日の白い部分の真ん中に立つが春に一番近い
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薄膜のようなマスクに守られて鼻の穴やら髭の濃さやら
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文字を編むのは良い事よ  だって己が浅学だと解るから。
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常識がないねと君は言うけれどどこで教えてくれるんですか
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明日から寒くなるからポケットにわたしを入れる覚悟しといて
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春を待つ心地でいたら四畳半のカーテンだるく膨らんでゆく
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木漏れ日の中であなたを見失う春の優しい香りをしてた
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三途河そうずがに吾が両脚は石となり みをつくしなお 五官去らずと
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