あの雲の上には確かに満月が若くて逝った君の居る場所
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プリンとは好みの違いの関ヶ原 濃厚トロトロさっぱり固め
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酒を飲みだらしなく笑う友だちも家に帰れば父として居る
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秋風あきかぜが うたうたえと さその  そらかりし 小望月こもちづきかな
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濡れそぼる交通安全の旗は未来を照らす寂しい光
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何処にでもあるような英単語集私があなたを買ってあげよう
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人工の星を見上げる人間が自然な涙を流してもいい
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坂下る自転車の持つスピードがかつての私を置き去りにして
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日がな寝て見上げる満月覆う雲 輝きせても時は流れて
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苦しみも私を作る一部分だからあなたに優しくできる
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古きメモ用紙の祖母の字の記す 煮物の味を受け継ぎし母
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野山錦のやまにしき 桜の葉さえ あかくする  赤黄褐色あかきかっしょく 天下秋なり
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流れ星ではなく夜明けの太陽に願いをかける新たな1日
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高市さん! 皇室典範改正を! 愛子天皇実現を!
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蜘蛛の巣に 朝露やどり輝いて 伝えたかしら? この世界が好き
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女神めがみでも 女帝じょていでもいい この国を  苗から瑞穂みずほへ あらたたまえ  /『女性初』なんて野暮な言葉
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ぶんぶにどう 鸚鵡オウム返しが 鳴き返す 白河の池こそ 汚きものとぞ
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うばたまの おぼろ月夜と あけつつも 霜も降りぞと すがたも見えぬ
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息子らのハピバLINEは 母ちゃんを笑かしたろ の優しいノリで /どこに住んでも関西人
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日曜日 最後のじゃんけん 始まると もうすぐ始まる 月曜日
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かけそくに 道に立ち込む きりどもよ 月明かりこそ 道しるべ
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二人目の鉄の女の出て来たる伊藤市長と高市早苗
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久々の しまぱと楽し 買い過ぎて しまむら破産 んなわけあるか
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いつ読むかわからん本を買ったのだついでにビールも買って帰った
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二十年前パリであひたる詐欺事件 浅黒きロマの娘に
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ほの涼し夜風の砥いだ輪郭よこがおがすっと右心房刺さって抜けぬ
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ギリギリで のぞみで向かいし アポ先へ 資料作りは アイディア勝負
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おもねらず生きるしあわせあればこそ おもいやりなど褒められもして
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人の名前覚えられない我が妻はみんなからとても愛されている
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口喧嘩始まってしまう三十分200円するパーキング
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