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語らねば消ゆ歳月や原爆忌語り継ぐべき聲の重たさ
10
さ・し・す・せ・そ 目分量の味付けで適当にうまい父の焼き飯
12
「ワレワレハチキュウジンダ」「♪All throug the day I Me Mine, I Me Mine, I Me Mine...」
3
キョンシーの手のよに ニュッと突き出たる ねこのあんよを 下から眺む/今日は食器棚の上
24
「ワレワレハウチュウジンダ」「♪きみを抱いていいの?好きになってもいいの?」
5
「ワレワレハウチュウジンダ」「♪わたしは わたしは わたしはキャンディ♡」
3
小さきも命のかぎり光をり菊戴の王たる姿
4
「あなたが泣くのは 何でかを知ってる」 慰める方が なんて顔してんだ
2
八月の強き日差しに耐えながら咲く紫陽花の健気なること
28
あれ程のファンも輪っかもあまり見ずただ耐えるよにあきらめたよに/冷却グッズ使用者
13
瑞々しきは女の恋の歌 そして男の失恋の歌
3
鳴き果てて地を打つ蝉の喧し夏の至れば君忘れるか
6
夕餉あと浴衣の生地を母は裁つ 朝目覚めれば枕辺にあり
38
四十六の同窓会「文太」とよばれ菅原という名字の女子は
11
切り戻しふたたびの
彩
(
いろ
)
庭の撫子 小さき陽の束夏の憩い
14
君行きの切符売り場は混雑で入場券さえ手に入らない
21
久しぶりに会ったいとこ背が伸びてて 思わず敬語になっちゃいますね
10
ビルとビルわずかな隙の夏空にあなたの今を思い描いて
10
気の触れた馬のいななき思い出す妙なバンドの君のサックス
7
滑り台いつから乗ってないだろう私を祝福するように 雨
15
カラオケで君のジュースは氷無し 先輩の下手な歌聴く25時
3
空の缶中身あるかと傾ける思い出すのは宅飲みの君
7
朝6時寝慣れぬ布団で目が覚めるチェックアウトの朝の寂しさ
5
避難所の 映像見るたび 心いたむ なぜ進まぬか 台湾と何が違う
10
休日は箏を弾いては短歌(うた)を詠み漫画という名の絵巻物読む
4
天国の番号札を転売し罰金寿命プラス百年
8
白昼の炎暑に耐へづ 月昇り涼む
夜半
(
やはん
)
に 鳴く油蟬/一週間ほど前の更待月の日
24
ポンコツが乗ってる俺に追いついた愛車点検齢を重ね
7
夏の日の暮るるは遅き山陰に西こそ秋と蜩の声
16
いらだてる胸のくもりも鳶の舞ふ青き空にて霧のごと消ゆ
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