ドーナツに穴があるのはなぜだろうそれにつけても牛丼食べたい
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青春的な記憶はてんでないけれど青でなければねあるよ
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フロアで微笑むあなたに気を取られて 踊り狂う奴のアッパー
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バス停を後に 歩を運ぶ家路を 見送る如 雲間の夕月
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引き潮を見送るきみの背に向けて明滅はじめる懐中電灯
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パスワード記憶にございませぬゆえにアップデートも出来ずにいます
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玄関の扉を閉じれば小指から澱んだ空気に溶け出すわたし
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気の利いたことも言えずに詩を作る ふわりと弾む心の調べ
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本当は他の誰にもなれないとわかりながらも仮面を被る
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これはもうリタイア行きのコースだと思う自分をじっと宥める
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ちょんちょんとカエルを触る君を見て成長実感ママ感動
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難しい難しいのは君と僕、何が人生わかりませんね。
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ぬい活だの ヌン活だのと ええいもう カツといふならトンカツで良し!(笑)(アフタヌーンティーは大好きです)
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五時半に早起きだしてドジャース戦勝利確かめ夫は畑へと
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できるならシングル別々部屋とりたい たとえ夫婦の旅行であっても(ひとり寝好き)
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シュレディンガー私は決めたぞ部屋に居る虫は死んでるそうでなきゃなき
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天をつくばかりの心意気により呼びさまさんかあすの神鳴り
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晴れた日に雨靴履きたい息子と朝からバトルギリギリ遅刻
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甘いもの苦手なあの子がホールケーキ食べてる 涙ぽろぽろこぼして
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また明日別れの時はすぐそこに明日の風と行ってらっしゃい
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トンボ見た塩カラトンボ、蝶を見たよ大アゲハチョウ、昔々に
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何光年どれだけ遠く離れても足首掴む生まれの引力
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勝手にできた彼氏に会いに足取りも軽やか走る江ノ島へ
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わかれしも きみわするぬ ちか おもめぐれど こゑとおかる
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十時おき あさひるかねて ほとけ飯 野草はるかぜ サイトも久し
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職場へと 帰省の思い出の余韻ごと乗せ 運ぶ満員電車
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かなわない もうひとつあった じんせいを むすこにかたる 音声データ
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歓声の余韻が芝生に溶けてゆく ここは地獄の80年後 / ピーススタジアムにて
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なにごとか いいたいことが あるのかと まろびでる線香 さいしょにともす
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誰ぞ待つ街の通りに帰り来む隣どなりのつばめ睦まじ
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