夏の日の 床に寝そべって 思い出す 温い涙と 細い指先
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長方形 詰まるわたがし ファージ様 持つ風船は 散り菊か
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お互いの仕事にとことん明け暮れて 気づけば一年 よくある話だ
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また会える わかっているから長続く 星を跨いだ遠距離恋愛
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詰まってた 優しい海のカケラたち 嬉しいとすぐに外に出てくる
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美しい 忘れもしない あのときを 言葉にするのも はばかれるほど
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七夕にロマンス見えなくなりました今を正しく生きるそれだけ
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一日を紫蘇のエキスに使った日ソーダで割られてレディに飲まれて
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忘れてた。今年も因縁対面か。こと座ベガ対わし座アルタイル
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『天の川』 その名にふさわし 美しきグラデーションの 青い羊羹(たいへん美味でした)
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どうしても『7月7日』(曲名)で寝たくって 7月7日を ちびっと延長
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「おやすみと 髪を撫でて」は言ひづらく 七夕ぎゅーをしてもらったよ
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30度 超えることも 増えてきて 北海道は まだ避暑地かな
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スリーセブンと並ぶ数 次は螺鈿構造だと笑うハハハ
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漫画読む夫の薬指見つめ 今日は七夕 ニヤける彦星
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左手に 貴方の好きな 小説を 右には貴方の 嫌いな煙草
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暑さへと抗う術と布を出し汗拭いつつステテコを縫う
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ラッキーな七・七・七と並ぶ日で七度だけでも下がれよ気温
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鬱々と湿気った夏をやりすごす浴衣を買ったまた生き延びる
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毛皮着た猫の横で眠る夏暑い可愛いいのちが暑い
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旅したい 貴女が写真を消すように そこに記憶を忘れて帰る
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前向きに生きるために目指すのは早寝早起き食欲増進
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戦争を 知らない子ども たちのまま これから先も 100年先も
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この年も吾に彦星現れず嗚呼羨ましと夜空見上げる
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431歩いているよもうずっとどこかできっと君に出会える
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ねがいごと いたしませんが 三文字を 心あたため 無くさず「いつか」
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薄雲の帳る夜に天越えて 夫婦めをとしづかに逢ふにやあらむ
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叶えたい 願い幾つも あるけれど 叶わないから 明日も生きる
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逃げようか わたしときみと 2人きり 終わる世界で アイス食べたい
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期せずして逢える幸せ抱き合う令和七年七夕の夕
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