願いなら あいつに俺を殺させて おまえを地獄に連れつくことさ
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休養は何もしないことではないと言われて足に増える鉄球
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「学校に居なかったから」と人伝てに寝込む私にメレンゲクッキー
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貯めたお湯がぬるくなるまでの時間が少しだけ遅くなった冬の日
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涙星 泣きたいときは鳴けばいい いつかは渇れて 忘れてくから 
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夜一人ファミレスにいる時一番この人生が小説になる
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明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
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茜雲広がる風景君からの1枚今でも待ち受け画面で
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杞憂だと片付けれたらいいのにな高伝熱な君の言うこと
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中絶の 麻酔の身体抵抗す わが子守れど はらは抉られ / わたしが殺しました
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息子に言わる「子どもの心親知らず」胸痛めたか親の諍い/回顧
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ふた七日なぬかゆきくれてゆく梅の香に弄されて満つ夜半の月かも
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やせてきた白い石けん濡れているうちに重ねる赤い石けん
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窓の外君の姿はもう見えない コーヒー2杯まだ温かい
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数字との 戦い始まる 年度末 睡魔が襲う 事務所に一人
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午後四時に ひとけまばらな カフェに寄り 塩むすびにて 寂しいランチ
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選手らの背を追うドローンは戦場で 兵士を襲う恐怖ともなり
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傷付けた責任をとれ叫んでる暇があるなら止血してろよ
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手弁当レンジでチンの昼めしも 箸は自慢の津軽塗なり
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選手らの熱き滑りを追うて飛ぶ さきドローンが健気にも見え /ミラノ・コルティナ五輪
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ことさらに人恋しくてこの夜は朔の月さえ空になくらし
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消化器は倒せばアワワ銀と立つ誰も触れない日々を見守り
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純然とロマンメルヘン味わえた幼少期あり幸いという
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取り過ぎの 税を返してもらうだけ ただそれだけのことに過ぎねど 確定申告
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宵の車両 キャリーケースに 赤福の土産持つ人 旅の帰途かな
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この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
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学ランの ボタンみなない 彼の胸 ないならいっそ 学ランください
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てをひろげても足りないおおきな窓の向こうで怯えてるあなたに届く歌を
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思い立ち山へ登ると言い出せば親が心配病んだと思われ
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不登校のシンガーソングライターが歌う青春ソングの純度
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