五月雨さみだれを合図に 咲きむる紫陽花 梅雨色に染まりぬ 初夏の町
26
服・寝具仕様を替えて奥の手をもう探してる夏の序章に
21
米国の イラン情勢を 喩ふれば 膣痙攣し 医師をひた待つ
7
蓴菜の 吸物の如 あっさりと 逢ひて別れし ひともありけり
11
父母にさへ 秘めし心の かたそばを 持ちて彼岸に 渡る日を待つ
14
芭蕉の句 読みて背を向け ねぶの花の 御太鼓見せつ 真野響子は /芭蕉:象潟や雨に西施がねぶの花
10
生活の残滓流るる放水路 ぢっと見詰める魚影の鈍光
21
水溜り 蛍光灯と溶け合った ヘッドライトに照らされて夏
4
地平線 ツツジは咲いて雨が降る I love youはいつも加害者
3
グミの実を久方ぶりに口にしてノスタルジアは初夏の赤い実
13
芝刈りの後に小鳥ら舞い降りて夏の香りを一緒にかごう
9
おふとんはちいさな教会 祈りとか懺悔みたいだきみの寝息は
11
きみが呼ぶわたしの名前を切り取って 洗って干して乾かして、抱く
2
花びらが流れて桃になるようにいつかの君も同じではない
2
日暮れ前 涼しい風が 抜けて行く 疲れた足を 包んでくれる
20
あなたには少しだけわけてあげますねきらきら星のきれいな欠片
4
冷静に なろうとしても 無理でした 言っても無駄と 貝の口
4
紫陽花アジサイに 三千種の 個性あり 見習いたいね それぞれの色
17
お隣のリフォーム済んでまた未知の暮らし密かにスタートされる
10
カーテンにウランガラスのボタン縫う 光る時はまだやってこない
7
シンまとい 祝の舞に なに想う パーシーの紐 ほどけた姫は
17
このパーマ「どうも」よと言う 母はもう 居ないがモード だよと突っ込む
21
妻の指示 返品の棚探しおり 今宵の肴に別れを告げむ
13
きみがいる世界はとてもいいもんだ 僕も子犬も踊っているよ
25
デッキチェア座りまぶたでリズムとる 紙皿なぞる麦の秋風
7
通学路 子らの歌声ひびく空 ふたたび巡る 夏の日の香
19
Aiに  支配されるは やなこった 人間やってる 自負があるもんで
15
母の国せにしてゆかむ風と波 時のまにまに真砂となりぬ
8
汗かいて爽やかなのは自分だけ 見た目と臭いで人混みを割る
8
「庭先に立ってる変なものは何?」「ああ、あれは地に植えたドラキュラ」
8