後を追い 「離さない」くらい 言ってみて 別れて三度 見返る私に
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観蓮節かんれんせつ ゆっくりゆったり 花開く そのハスのやうで ありたく思ふ
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うすぐもり 南風吹き 水面の明かりが揺れて また一つ消え
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暖かな春の自殺を夢に見て夏を殺して私も死にたい
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指先でページめくり、ひら開 / 拓くのは 知らぬ世界をるための窓 /「読書」
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七夕に世界の平和祈願して夜空見上げて明日に希望
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快晴や君に抱かれて二人乗り胸の圧そっと風に流し
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短歌詠む 君がなんにも 言わずとも 今日はみんなの サラダ記念日
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夕飯の支度をしながら何かしら口ずさんでいるさみしいのかも
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甘酒を 頼んで怒られ へこむ我 だけどこれでも 信頼あります
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彼と君 仲良いのかと 疑問持つ 庇い合う姿 仲良いんかい
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食欲はないのに腹は減っている矛盾だらけの吾のカラダよ
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「カレーはね 飲み物だよ」と言うたびに カレーが言ってる 「デブは化け物」
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名を馳せた18世紀の絶対王 タイツ姿がちょっとカワイイ
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あの時の 眩しい背中 帰り道 輝く夕日 笑顔と言葉
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キングとはフューラー総統とは異なれり わがまま爺さんされどじいーちゃん(楽観?)
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また今日も 〆のラーメン やっちゃって もはやこれでは しまっていません
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夢Qを一日読んで夏籠り 戦争前の男と繋がる
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Switchの新型機種と備蓄米ゲリラ販売買うのむずかし
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水やりのホースの裂けて切れ目より直撃を受け涼し胸もと
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公園の向日葵たちも項垂うなだれて ひと雨欲しいね ホッとするよな /連日猛暑日熱帯夜
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ドーナツを食べたからだが宇宙になる 神さまもここにいるでしょうか
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淡々と移ろうシーン/わたしたちだけが知ってる海峡がある
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ハッカという名前が既に涼しいね 浴びるとほのかに痛む水塊
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ミョウバンを水に溶かして浴びている 何してるんだと言いたくもなる
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炎天下体育座り君のそば君が笑って私も笑う
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このまま生きて希望はあるのか 悩む視界の端に 寄り添う猫
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終末はおちてきませんまたけふも見つめてました空にどうして
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冷えた心を温めんと熱気の中 不安に痺れる肚の内を持て余している
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失敗しそうな様子見て やっぱりと分かっていたように傷を慰め
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