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日曜日紺碧の空深呼吸 新たな朝の恵みを謝する
18
チンチンと エンジン冷える 静けさの峠に おはす馬頭観音
9
帰り道 最後の言葉 落としたまま 拾わず終わる 春の校門
6
茉莉花は君から学んだ夏夜の香 片手の
JJ
(
茶割
)
うつつにぬるむ
3
目の高さ飛び去る鳥を見て思うその高さ飛んでみたいと
19
落つる実を数へて歩む曇日の単行本ほど重たき脳よ
12
飾られた 手縫いのマスク ゆるキャラも 埃被りて いく商店街
20
死んでいた 俺に命を くれたのは キミなんだよね 寝相の悪い
2
雲宵の
叢
(
くさむら
)
に ぽつりと白き一輪の月見草 天仰ぎ
25
朝露に色も香りも透きとおり明日待たるるあやめ咲く夏
13
鳶の鳴く
音
(
ね
)
を思ひつつ言の葉を
択
(
え
)
むときのみぞ心しづけき
4
レモンちゃんだったっけなとラジオから遠い昔と落合恵子/「落合恵子の絵本の時間」
16
図書館の 廃棄印が 付きし本 選びて楽し 老父の休日
13
音も無く清らに澄みしモネの池 ゆるりたゆたふ錦の鯉影
32
煌々と
夜
(
よ
)
の
学舎
(
まなびや
)
の未来たち浅学菲才をせんせいと呼ぶ ( 1967年)
23
冷える日にジューンベリーの暖かき紫赤のまるい実を摘む
28
そんなにも怒らないでよ君のためよがれと思ってしたことだから
8
一日で その差二十度寒暖差 老いゆくこの身耐え難きかな
25
青いまま閉じる扉の前に立つ鏡の中の誰かを消して
2
窓際のパキラの太き幹ながめ
二十年
(
はたとせ
)
まへの小鉢を想ふ
9
支えあって人というよりきょうせいの不満でできたそんなHuman
2
摘芽せず 実り多しと 息巻いて そう言う事か 政権党は
15
這いずりて 浮き草つかみ 溺れかけ 人より強い 俺の足腰
15
春過ぎて夏来にけらし白妙の雲はわたあめから入道へ
5
閑かなる 闇であれこそ 行き渡り 思索の時は 豊かに満ちる
14
人間が作った知性という意味じゃ私も立派なエーアイなんだが
11
戦前が 足音すかし 迫り来る 当たり前こそ 平和なりせむ
19
あの頃に戻れるならばと思うのはその後不幸になった悔しさ
26
女とは嫁入りしたら産む道具働く道具そして立枯れ
21
男とは彼から夫になる事を降格したと嘆く事態か
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