もう何度 回し続けた 砂時計 時は足速あしばや こたえはへず
16
言の葉に浮かぶ体温吸い込んで溺れ死んでもかまわない夜
7
貶める言葉弄する魂胆を知って知らずのヒメアカタテハ
7
指と股 血が止まらない いつまでも 股は止まるか 指は永遠
9
千年後暑さがどこか消え去って静かになった嘘っぽい夏
6
いつまでも続くと思うこの熱よ青春過ぎた地球にもあれ
3
バリバリの夏の暑さの汗に代え氷菓が見せる薄張りの霜
5
ふと起きて消し忘れてた電球の責めてるような光に焦り
12
太陽の視線に隠れ寄る陰が小さき夜に僅か思われ
4
西の空黄ばんで見えし百日紅 我はただ汗流す塊
3
電子だけど積ん読をしてて、電子だから積んでることごと忘れたりします
8
“わけあり”で値引きラベルを見つけたがやはりハズレか!むにゅると苺
4
自作の短歌より誰かの短歌の方が共感できる お前は俺か
12
ハンディーの扇風機より団扇(うちわ)かな手動で頑張る昭和の女
12
夏の夜に大輪の花咲く一瞬に色とりどりの想い出となる
8
気まぐれな数式、波打つ私の心 この感情は恋よりも恋
4
少し外に出ただけで汗めっちゃ出る 日本をイオンモールにしてよ
4
投稿されなかった短歌たち ※この後スタッフが美味しくいただきました。
6
この暑さ数字が踊るデジタルにサウナの如し汗が滴る
8
流石にもう“愚民”のせいにしちゃダメだ 僕らの負けは僕らの弱さ
5
容赦ない眼精疲労 悔しくてブルーベリーのアイスをかじる
14
レモンティ はちみついれたら まろやかに 棘あるこころよ ハリは天高く飛ばせ
5
七夕よ 過ぎても想いは きえぬもの 星霜かくれても 我が想い届く
6
半感応曲がりきれない交差点マックシェイクのMを飲み干し
5
飛びついてまとわりつかれ開けるのを待ってたんだね倉庫の湿気
12
夏なんて嫌いといつも言ってたのほんとは好きよ小学生か
8
ろきそにん のんでねている おかあちゃん だいじょぶ?だいじょぶ?ねこおおさわぎ
21
曲がるとこ間違えたなら何キロも迂回させられる田舎の国道
13
好きな歌がテレビから流れてると思えば知らん奴が歌うのは?
3
頼むから宇宙人はいてくれと、書きかけの小説に向かって
5