七夕に貴方の言葉欲しかった 眠剤飲んで眠りに落ちる
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押しても駄目なら引いてみる 作戦今日から決行!
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息子きみからの体ねぎらう言葉届く 優しい息子に育ってくれた
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安らぎの雨降る音を求めては僅かにぬるい水に震える
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海に行き知らないカモメ見て笑うそして歩いてそれだけでよい
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苦しみが喉元抜ける期待とは反して辛い過ぎてゆく日々
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陽に白く照る外界が関係を拒むかのよう部屋を無視する
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雨の日は雲翔けていく龍がいてお腹の音を聞かれ恥じらう
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短冊と呼ぶには少し広すぎるSNSに願いをぽつり
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「連絡はもうしません」と言ったあと片道切符で良いから欲しい
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「あした」って 明るい日って 書くんだね 今日にさよなら 来ないで明日あした
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夕暮れに少しうつ向く紫陽花に 水をかけてる「ごめんね」言って
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今夜見る 夢がいいゆめなるように 七夕願う こころの短冊🎋
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白樺の並木の奥の光から優しい日々の足音がする
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申し訳ないけど俺は現役プレイヤー 裏方稼業は真っ平御免 / 他当たれ呆け
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真夏日はシャワーで良しとしたもののクーラーで冷えお風呂を沸かし
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さよならは柔軟剤のにおいだと知ったわたしに花は降らない
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犬猫を殺して喰えば罪ならむ牛豚鶏はさまで言わねど
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水出しのコーヒー、なんか違うのよ。ホットに比べてスッと飲めんの。
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匂わせのストーリーズが気になって十分おきにインスタみてる
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「洗車雨」「催涙雨」と続いてもこの地の七夕ひと月遅れ
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ひさびさに自炊などする気になって10個パックの卵を買った
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今回は姉の畑のハスカップとろとろ煮詰め瓶にはリボン
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右目から覚めた昼寝が左目に残っているかのようなウインク
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あまにょがわ ちま猫ちゃんにも みえるかな 窓に張り付く おねがいはなあに?
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蝉がまだ地平に眠る真夜中に願い流れて往く天の川
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自らの糞を喰らいて回り生くユープケッチャの夢見ゆるあさ
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餃子の皮を剥いたようなアイロニが物事全部に傷ついて皮肉
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馬鹿だって そんなのとうに気づいてた 叶わぬ恋は これで何度目?
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もうそろそろ 手を引かぬと戻れない そんなの知ってる でもやめられない
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