降る雨よ 明日はかまどとなるこの地 瀬織津姫の憐み給ふ
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あなたが生まれてきてくれて嬉しいという気持ちは一生続く
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ジャケットの中からあなたの思い出を 見つけて気付いて固く眼を閉じ
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街路樹の 白い花々 目で追うが、僕はあの子の名前も知らない。
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こんなにも晴れた日だから部屋を出ず、布団から出ず、ただ空を見る。
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濡れた手に感じる独りの寂しさは 長湯をしても癒えることなし
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取り敢えず背負った者らのある夕餉 グラス挟んで笑い起こるも
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「そんなもんよくある話だ」と言われ よくある話の主人公となる
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款冬やまぶきや影映すらむ汲みに行く道は知られぬ山の清水に
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杜若かきつばた都は遠く隔つれど夢路に渡せ八橋の里
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子の写真追いやり孫のグッズ増えそのうち僕の遺影もそこに
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新ライン設置立ち合い幾人も祭りのように人が集まり
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お泊りの 後に見つけた 桃色の 君の肌着に 一人歓喜し
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いさかいの 種はいつでも しょうもなく 引くに引けない 意地張り同士
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ワイシャツに 顔を埋うずめる 君を見て そっと戸を閉じ 鼻下伸ばす
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恋なんてしないと言っていた友の質問「5歳で塾とか早い?」
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憂鬱な雨の朝でも君だけは ぱんと拡げた青色の空
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「おはよう」と寝惚けて言えるその距離に君と居たいと願っていても
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お文具さん君はぐでたま超えている悲哀に満ちた本音を言える
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うたかた泡沫の 夢の間際に 立たされた 春の終わりの ほろ苦いこと
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雨の日の横断歩道だれもいなくて信号機と人間ひとり
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ドジャースの試合に合わせ目が覚めるこんな時間が吾に来るとは
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診察で膝をぐいっとひねりだすあんたのどこが名医なの(即死)
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望む愛を得られなかった傷口がときどき膿んでとても痛い
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人と付き合う法の本、昭和33初版、中味が全然色褪せてず、今と未来に通用するかな、感服
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哲学とは、菌類とは、を探索と講義に🇧🇷学者と意見交換かな
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握手して君の心がよめるんだ 笑っているけど信じてないな
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肌寒く小雨降る中買い物で ポイント3倍小さき喜び
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寝る猫の可愛い寝息きみのため私に何ができるのだろう
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園児等が 指差し手振る 人気者 高所作業の 松の上にて😊
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