情けなや苦しい時だけ神参り弱き心がさらに弱まる
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ふと見ると西の夜空に赤い月 絵に描いたよう綺麗な三日月
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あの雨の後から蝉の声はせずアナウンサーの話す声だけ
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秘密です、あなたを見つけるその理由わけは。 「背が高いから」を隠れみのにし。
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陽の当たるあの子の隣にいるときは海の中で息してるみたい
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8時まで昼寝 よく見たら18時 お得感でまたひとねむり
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鮭から骨抜いた言うから買うたけどダーツの矢みたいやから許すわ
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「ぜひ〜」は社交辞令であろうけど 沈思熟考いかに応えん(諸姉の御助言乞う)
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久しき学校恨めどきっとあの子は教室にやってくるから
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若い娘に呑みに行こうとLINEせば 「ぜひ〜」と返され 沈思する俺
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同類を育てる教育疑問持ち 拒否することで抗う戦士 /不登校の子どもたち
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急に思い出す『忘れ去られる くらいなら いっそ憎んで ほしかった…』/昔のCM?歌?
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りっぱにはなれない、いつも恥ずかしいわたしのままでそっと寄り添う
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切り株にならうと思ふ 養分を若芽に与ふしずかなものに
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予報見て続く暑さにうなだれる我を慰む九月の花火
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懐かしいアイスを食べる 思い出や涙があふれて疲れてしまう
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逃げてきた 追われていると思ってた 踏まれる位置に咲く花が悪い
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不均衡はびこる国の蒼白き月よ、女よ、もはや譲るな
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誰とでも手を取り合えるわたしではなかった 友のかたじけなさよ
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夕方に届いたライブDVD、見てみたいから、まだ死ねないや。
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将来の不安・焦りをうやむやに溶かした赤紫に溺れる
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暗くなる時間がだんだん早くなるだんだん涼しくなってくれぬか
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朝・夕の 陽射し眩しく 秋感じ 車の中に サングラス置く
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筋痛よ キミがいるから日々強くなれるよ私 いつもありがと
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水底の痩せたメダカの目は寂し 自分の最期を見つめ漂う
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ぱちぱちと河原でひとり見つめてる 小さな焚き火夕暮れの夏
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含羞に生死を賭した人ありき明朗の渦 恥じて歩めり
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記憶の君姿かたちは若けれど更新されないもう会えない
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どれほどにきつかろうとも人間のカタチを保つことは忘れぬ
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9回の 最後の最後 えるまで 何が起こるか ラスト一球
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