虫の音が 誘う枝葉のさざめきに 薫る季節の色を想う
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軋む身にシュっと吹いて油差すツンと鼻刺すエアーサロンパス
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言わないでそれは言わない約束よ言ってしまえば元も子もない
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また見たいこの桜の木君とまたその時ぐらい元気でいてね
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泣かせたい 最期くらいは 噓吐いて それでも君は 微笑する
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スイッチが心に有れば切りたいと願った日々も今は昔か
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山桜 いつしか色は 失った 天には晴れ 地には枯れ葉
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さよならと 己に聞かずは 夕暮れを 愛も一つは 置いてくるやと
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たまに父勝つと君泣いて怒るから少し手を抜くマリオカート
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夕立に濡れてないかと心配し あなたは私を思いだすかな?
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姿なく草に潜みてリーリーとひたすら単調あなたはだあれ
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母の背に追いつき声も変わった君 寝顔は今もあの頃の面影
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後悔は先に立たずと言われても君を想えば言の葉足りぬ
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おはようの声をかけても目は合わず返事も惜しむ思春期の女生徒ヒト
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最大限涼しい服装カッコで出かけても 更年期の汗 しんどきものよ
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独り住むマンションなんて広いだけ日毎夜毎に寂しさ募る
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大好きと言いそびれたから会いに来て 時空も越えて私のために
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今日の日は昭和九十九年の九月九日、明日繰り上がり
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年寄りは朝が早いと茶化されど 代わりに夜も早く寝るのさ(睡眠時間は変わらず)
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54ごじゅうよん パックの麦茶 あとわずか 今年の夏も あと少しかな
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虫たちは夏の終わりを如何に知る 去らぬ暑さにこぞり歌いて /猛暑日+熱帯夜
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計画をしたらやり遂げたくなってやれないことを責めてしまうね
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野良猫に道を譲った 僕もまだ誰かの役に立てるだろうか
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黙れよと いつかの君は 泣いていた そうかそうかと ひきつる顔で
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通勤と通院だけで過ぎてゆく平凡な日々続きますよに
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おもむろに準急、久しぶりの街へ「いきなりどうした?」を自らに提供
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秋風に南部風鈴揺れにゆれ今年の役目の終わりを告げる
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「生きるのがめんどくさいただ寝てたい」を超簡潔に「死にたい」と言う
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歳の差を 埋めゆくものは 包容力 財力あれば 鬼に金棒?(笑)
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何も言えない君の横で私は踊ることしかできませんがそれでもいいでしょうか
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