あと3息子かれと過ごせる時間とき迫る 思い出にしたくてランチに誘う
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昨日、今日当然のごと雪が降り春はおろおろ足留めを食う
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兄弟は同じと示すレイアウト狭い玄関兜を並べ
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眠れない夜は夜に恋をしてプレステとかで一緒に遊ぶ
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悲しみに濡れていく道は変わらない変えてたまるか蒼く眩しい
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もし生まれ変わってもヒトになるのなら四月を愛せる種族だといい
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良い知らせ ツバメと共に舞い込んで 軒先の粗相 今日は許そう
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窓開けて今日という朝取り込んで私の身体からだを期待で満たす
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月曜の朝の光が当たらない地面のつくしよ、そこを代われよ
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「誰」でもいい こころ癒してくれるなら 君以外には 癒せないのに
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「淋しい」と 感じるときは側にいて ただ抱きしめてほしいだけなの
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なぜだろう ナミダがずっと止まらない こころの穴は いつ埋まるのか
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雨だから洗濯物が乾かない彼とベランダそのままのシャツ
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君のこといつか嫌いになるのにね こんなに好きでバカみたいだね
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ばちなどと因果応報馬鹿にしちゃいけないこれも平衡なので
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熱出して休んで寝てた頃以来寝るに任せて寝たことだない
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日曜の夜が静かに終わってく きらめく時から現実に戻る境目の時間
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あの星が実は本当の故郷ふるさとでそこでは皆が私に微笑む
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愛おしい日々は瞬きするあいだ煙草が入った彼のエメマン
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まいったな こんなところで会うとはね 読めばわかるよ 君の詩だもん
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9時間は友達とバカ騒ぎしないと死んでしまうようなあたし。
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生きるとは 燃やす歳月 燃料タンク いつ切れるかは 君に任せる
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仕舞い湯で風呂場を拭くのは父だった今は毎晩僕だ たそがれ
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君の返信ふみ正気を保ち待てるのはこの酒この風呂のおかげであろう
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卒業の日にも仕事だった父 誕生をいまだ祝うのも父
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死にたいと願った夜もあったけど夜の温度に生かされてもいる
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暗がりのなかスライムのASMRと米を研ぐ音まじる
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「ふわっ」とは「きちんと」よりも大事らしい卵料理も女っぷりも
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くちびるに かぜがぴゅうとふれたとき いきるりゆうが分からなくなり
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惜しむよに 手を振りて咲く 枝先の 名残の桜 一人見上げる
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