Utakata
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夏雲
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一日一歌を目標に。
夜よりも朝が好きです。
空き地では 蜻蛉の群れが 飛び交いし
(
いずこ
)
何処へ向かう どうにかなるさ
7
草刈りの 機械の音が 木霊する 澄んだ秋空 線路に沿って
9
オニヤンマ 通り過ぎた 気がした 記憶が霞む ほど懐かしい
6
目に前に 止まりしトンボに 手を伸ばす 鈍き動きに ふと手を止める
8
池の鯉 眺めしわれも 手を広げ ゆらゆら揺れて みたくなりけり
12
たくましく 根を張り咲くは コスモスや 秋晴れの朝 世は忙しなく
10
木曜日 朝の公園 われひとり コーヒー片手に 虫の音囁く
12
ナイターの 始まる頃に 夕飯の 支度準備 秋の夕暮れ
10
散歩道 露草という 名を知りて 初めて挨拶 交わすがごとく
13
ススキ摘み
(
ふくろう
)
梟にして 飾ってた いつか父が 作ってくれた
12
ひんやりと 秋の空気が 身に染みる 食パン買いに 坂を登って
17
不機嫌な
(
こころ
)
心臓を友と 思ひたい 誰よりも長い 付き合いだよね
12
(
はぐれぐも
)
浮浪雲 窓を横切る その先へ 私も一緒に 連れて行っておくれ
9
久方の 連絡事項 鬱々と 曇る心に 耳傾ける
12