レジン液に綴じられた虫(二千円)虹色の羽二度と開かず
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お祭りのような生前葬のあと、ほんとに死んだような気がする
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春宵に 夢路を馳せる 天の川 海になる日は 見果てぬ未来
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睦まじい 笑顔を見せる恋人に 心の声で 永久に共にと
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告げられし 別れの言葉 胸に秘め 恋の終わりの 入口に立つ
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僕たちは夜空そら宇宙そらとの境い目で 背中合わせの星を見ていた
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わかるかな あなた私のラヴだから いのち燃やしてるの わかるかな
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占いはいいんだけどな金運線じっと手を見る啄木忌かな
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砂塵舞う尾上の桜咲きにけり外山の霞空色黄色
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そういえばあれ更年期だったかとテストステロン出てないそうだ
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あなたにも見せたいと思う景色ほど写真で上手く撮れないでいる
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日々白紙消えるインクの母が居ておんなじメニュー異なるご飯
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春霞 たなびく空を ゆるゆると 飛行船ゆく ゆるゆるとゆく
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バードオンワイヤーたとえこの線が苦厄でさえも乗るのは特技
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そう言えば楽になったと思ってた閉経するとはこういう事ね
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皆の衆春だ祭りだ地に満てよ踊れや踊れ花を放てよ
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恋よりも濃い時間なる余命など意識し出した母八十代
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短歌の短期記憶が先か Utakata の DDNS が先か
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降り注ぐ花の礫を身に受けてああ爛漫の桜花浴
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そーいえば 顔おぼえるが にがてだった 名と不一致 ニューロダイバシティ
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なにもしないことがやすやすできる人そんな人がいいと思いますね
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37度の熱に苦しんでるが他の誰かの平熱でもある
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助けてと騒ぐだけではないですよ おいしいパンを買ったりしますよ
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才能も妻子も友もいないのにいないからなのか虎になれない
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誰も来ぬ山の桜に鳥群れて交わす囀り樹々を満たして
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おすそ分け君に最初のひとくちを そしたら最後は僕にください
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つるはしでいくらこころをくだいても ダイヤモンドのようにかたくて
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本能の言いなりになってたまるかと我という「個」の「種」への反逆
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あなたからこころを殴られ 気づいたら 深さ3センチの傷あと
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君思うクレカの秘密の質問に初恋の人を聞かれたせいで
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