本心で吐きたる短歌は0ぜろとなり無情の短歌は10とおを示したり
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大衆の愛を恋愛と揶揄しては求む愛情を大事にしたり
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紙に描いた ミニ花乗った ミニシフォン 買ってもらった 味良し見目良し
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頑張った一つの産業が終わります。もうありません。転職しなさい。
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翻訳は死んだ仕事か終わったのか訳したページは何かのデータか?
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千円を超せば使えるクーポン券ドラッグストアで暗算している
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ハナクソやめやにを取るのが面倒いほど疲れてるときだってあるのよ
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時過ぎて心に消えぬ人あれば過ぎてなおその傷跡深く
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昨日まで背景だったきみがいまぼくを見つめて 駆け込んでくる!
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ヨーグルトマンゴー入れて混ぜたやつ食べて何かを紛らわしてる
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長年の顎関節症ぶり返し アゴの骨ごと取り替えられぬか
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爆死したウクライナ人の生と 虚無主義の私の生を較べる
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防曇ぼうどんに墨一色の表示のみこれが噂の業務用米
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雨上がり水面をゆらす皐月風愛しき人の髪撫でる手で
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久しぶりどんな感じよホントかよまあ気にすんな次があるから
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母として嬉し一日ひとひとしては亡母ははを偲びて寂しくもあり /母の日
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眉毛だけふさふさ伸びるお年頃 月に2回は床屋でカット
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人生のショートカットを繰り返す ゴールラインを見失ったまま
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AIに 花の名尋ねる 味気なさ それでも最後は ありがとうって打っちゃう
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ときどきね、泣く夜もあるよ、おかあさん。わたしが死ぬまで生きててよって。
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「You can fly!」音と匂いで空へ跳ぶ オカンが揚げた 鶏の唐揚げ
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雨後の朝 海をドライブ 五月晴れ 開けた窓から 潮風を吸う
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人がいて 人がいなくて 人がいて 人がいるから 人がいなくて
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紙端で カミソリのように ゆびを切り そっと見つめる なんの罰かと
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ほんとうは綺麗じゃなくて冷めている それでもまだ捨てられずにいる
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昔の彼と街でばったりを妄想して一晩だけ顔パックする我
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今日一日何もできなかったけどかといって何をしたかったのか分からなき日曜
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一応ね、カーネーションとお寿司など無我の境地の母へと贈る
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君が好きだったアイスの値段見る いまだに続く私の習慣
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糖尿の赤松さんが差し入れる手作りのチョコブラウニーおいしい
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