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「おかえり」と父の笑顔の後ろ側 母の気配も伝わるお盆
37
ねこたちは けさはげんきに うんどうかい つかれたらやすむ おみずをのんで
18
長崎の原爆の日にそぐはねど素直に嬉し今朝のおつうじ /八月九日
8
犬の糞からびて白き坂道に杖突く老いの立ちて汗拭く
11
四六時中 エゴサーチしてた でも今は 笑む五歳児の 中に自己を見る
6
今朝見れば
夜
(
よ(節)
)
の間に夏は
呉
(
[暮れ]
)
竹の
伏
(
〈節〉
)
見の里に秋風ぞ吹く
10
木は緑 りんごは赤で 空は青 好きなのは雲 塗らなくていい
4
川の字で寝る安らぎを日に干した布団はトーストみたいに挟む
6
夏雲が鯨のように浮かんでて影はゆっくり山野を泳ぐ
8
胸の内サン・ピエトロのピエタあり常におどけし現世に居りて
6
手をつけぬマフィンを前に君を見て泣き崩れぬか衝動こらえ
7
掃除やめ 膝胸占むる 猫のため 我が身動かず 致し方なし
9
夜遊びを 叱る母の 本音は きっと子離れ 出来てないだけ
4
この気持ち 貴方のせいと 思っているのに 貴方のおかげで 幸せと言う
5
透き通る葛饅頭は涼しげで暑気払いにとみたまに供う
30
酒噺 居酒屋に出る 花見酒 二番煎じも 試し酒かな
5
夏ゆけば なりかけたるか うろこ雲 道草すれば 風の訪う
11
888揃って縁起の良き日過ぎ 666の「オーメン」を観る
13
胡座かき 掃除休憩 十畳の 猫膝占めて 動くに動けず
8
涼求め寄席で落語の昼下がり 客数✕単価や寒し
14
見ぬふりを 猫爪とぎし 襖らを 瞼掲げて 香炉峰の雪
6
ご先祖は誰と誰とが来るのだろう祖母父以外知らぬ人たち/お盆
22
音もなく 布団に沈む 風鈴の 音ひとしずく 胸に波立つ
4
厳重に 仕掛け直した 鳥除けの ネット掻い潜る 強者どもぞ
12
満開の 花見て佇む 散ればスルー 木陰に駆け込む 葉茂る桜
14
「いずれ死ぬ私にキスして どなたでも」 織姫様に 流れる星に
2
「メンヘラ」と自嘲したのは君の方 私以外に愛されないで
3
「アリエッティ 君は僕の心臓の一部だ」 君は私の人生だけど
4
冷房と 天日干し布団の温み 疲るる
一日
(
ひとひ
)
を包む
懐
(
ふところ
)
24
八並ぶ 令和八年 八月の 八日もそれは 昨日のことで
6
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