まづ母に赦しをば乞へ諸々の仕業数ふる初七日の夜
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きずあとをなぞる指先冷たくて 沁み出すわたしとわたしでないもの
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苦しいわ 出会ってしまった あなたのせい 愛がこんなに 辛いだなんて
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春よ来い 呟くあなたが 美しい だから私は 春を盗む
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正解は どこにもないのに 丸がつく そんな世界に ペケをつける
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愛おしい 貴方のきらいが 私には この世全ての 最高傑作
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いつもなら 気にはならない暗闇が 今夜は寂し 灯り点けたままで
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久しぶり息子夫婦と食事せん箸の進まぬ夫のテンション
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「これだけは捨てられない」と父は言う ゴルフボールに宿る魂
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春が三日、半減の雪に花壇のフェンス本日登場
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一日の終わり夜空を仰ぎ見て 命の不思議オリオンに問う
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覆水の盆に還れば二打罰もありがたきかな賽の白杭
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はちみつに生姜を入れて湯を満たす気だるき朝に気合いを込めて
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東窓開ければ朝日燦々と気だるき身にも光差しくる
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咳続き眠れぬ夜は 君みたいに背中丸めてじっと朝待とう
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春が好きと言うことさえ忘れてた 蝋梅ロウバイの雨粒を払えよ
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コンビニのトラックぽつんガタゴトと苦労の距離ルールに心が軋み
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シャクシャクと水菜をサラダで食めばもう春がきたごと軽やかな口
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あったかい!春だ!嬉しく話しかけ「花粉症です」なんか気まずい
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アイメイクしてる場合じゃない季節 今年も来たり ぶ…ぶ…ぶぇっくしょいっ!
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美味しかった 楽しかったと帰りゆく次男夫婦を送りてほっと
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検索をしてみたところやっぱり!と懐かしき顔そこにありけり😆/知り合いの画家M②
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友の持つ素描集に見た平凡な名前に記憶の波押し寄せり/知り合いの画家M①
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鉛筆画 モノクロームに 色彩を き想像さする 事の豊かさ
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歯ブラシも面影さえも去った部屋に会いたい理由だけが増えていく
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ようやくさ ここでも星が見えること 気づけたひとりぼっちの夜
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シャンプーをしてもブローがイマイチじゃ すべてオジャンな気分になるの
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店内に 流るる旋律メロディ そばだてり 奏でをるオルゴール『春よ、来い』
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違法改造バイクに「さびしい」とモールスを送られタオルの畳み方を間違える
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きみに「もういい」と言われた歌で世界を驚かせるつもりだった
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