東京人ほとんど誰も知らないよ あんなにうまい絹笠とん蝶(551に勝る)
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帰り道 アカ シロ キイロ バラの花華やぐ声に心が和む 
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あんたがねたぶん好きやで知らんけど 言葉が移るくらいはきっと
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ばちん!って嘘の分だけ穴を開け そのたび歪になってく耳
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ウチ以外君を知らないこの街に 私は徐々に溶け込んでゆく
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大阪に行けば必ず食べるもの 出汁巻き玉子と絹笠とん蝶(万博行き決定)
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YouTube BGMに ジャズ流し うたかた開く 週明けの夜
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山寺に遠くに響く鐘の音だれが祈るかお地蔵菩薩
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悲しみが滴の形をしていたら 貴方はそれを涙と呼ぶの
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デエビゴを飲めば半日夢を見る 私は涙を流せなくなる
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家建てたい 子供に言わす違和感を CM見るたび親と語らう
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外食でありったけ食べる 米 玉子 元は取れたろ千二百円
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僕たちの醜さだけに蓋をして「青き春だ」と人は言うなり
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大切な記念日、下手なプロポーズ。千里阪急ホテルの思い出。
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ゆるやかに死んでゆく星にうまれたらゆるやかに生きて死ぬのでしょう
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デエビゴを飲めば飲むほど見る悪夢 夢から覚めても悪夢は覚めぬ
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きみがもし空がこわいというのならわたしはきみの海でありたい
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無愛想なあなたが笑う時にだけぽうっとひらく花があります
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流れ行く運の端を手繰り寄せ 当たり牌を掴む海底摸月
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ただ一つ作れる料理はカレーなり 夫の定番メニュー 母の日
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吹き渡る涼やかな風 名残惜し 明日から続く暑さ思えば /今日22度明日28
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牛丼を持ち帰りしてフタあけてなんだか肉が少ない気がする
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洗い上げ皿積み上げた山の上 今日というひがパチンと消える
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何もしなくても明日あすは来る 生活にリズムを仕込む 常備菜 死す
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箱根路の 山のホテルに 咲く躑躅つつじ 雨をまといて 艶を深めぬ
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いつまでも味のするガム いつまでも噛み続けられるガムなどあるか
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年月は欠けたグラスを治癒しないセロハンで継ぐ母の手を真似て
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一条の琉球音階そこにあり部屋の四隅は一層暗がり
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酒のアテならば醤油もかけやうか 今夜は素材の味のまいたけ
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からだのうえ ふみふみゴロゴロする ねこは あんしん・あんぜん・りらっくすだよ
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