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「どちらともいえない」ばかりに○しつつやや思ったり思わなかったり
10
徹夜明け脳は夜だと叫ぶのに うんざりするほど宇宙が青い
9
玄関に花鉢置けば自転車の出せぬ若草伸びてゆくなり
15
世の中はまだまだ捨てたものじゃない
頭髪
(
かみ
)
は失せても
陰毛
(
ほとけ
)
はあるよ
10
どうしても名探偵の名にかけて犯人はこの中に要るのだ!
8
勝ち負けも無垢の前には無に等し 薬指噛む花一匁
5
またやるの? 動く歩道で ジャミロクワイ スタスタと行く キミは見もせず
4
二匹なり、因果含めて金魚鉢 「仲良くしろよ」は人世の勝手
15
雌だけに赤き実ひしと
簇
(
むら
)
がりて
梅嫌
(
うめもどき
)
の冬さかりとなりぬ [題詠 嫌]
9
ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
25
もう一度 生きられるなら 猫がいい 人が嫌いで 人が大好き
28
こころない かげぐちいわれ しょげてたら キミがミルクを そそいでくれた
4
今朝もまた冷めたトースト一人食べ諦め色の街へと出てく
15
江戸語
(
えどことば
)
こねくり回し 巻き舌で 日本経済 語られても
10
朝、
地下鉄
(
メトロ
)
勤めに向かう 人疎ら 忘れていたが 今日は土曜日
10
四季という 言葉は死語に なるんかい 五月最後の 朝ウォークの中
17
朝採りの とうもろこしを 湯がきつつ 夏の訪れ 覚悟せなならん
23
ガラス戸を引けば明治は薫りたち午後には失せる生菓子を買ひ
21
行き着けば富は千万
奥
(
[億]
)
山にあると聞くより慾に
迷家
(
まよいが
)
10
朝晩の寒暖差 徐々に緩まり 窓外の初夏の夜風
温
(
ぬる
)
し
26
狗鷲の黄金の羽に裂くる風天翔けるさま覇王なりけり
5
管理越え 変異の時に なったこと 雑草たちに 教えられたし
16
川崎の煙の下に汗流し涙ぬぐひて夜間高校 / 高度経済成長期
28
表道 裏山道にも 花咲けり どちらを選ぶも 散らぬ間に行け
16
すさまじきアリの巣コロリ(類似品)の効力よ 土中の蟻にそっと合掌
23
A
I
の愛のささやきをちこちに破滅へ誘うハイドの笑い / ジキルとハイド
21
青々と 何も動かず 静々と 穏やかなりし グッドモーニング
14
あやめ草あやに
愛
(
かな
)
しき
時鳥
(
ほととぎす
)
われ乞ふなへにねもころに鳴く
6
趣味とせし空中映像見し午後は樹海飛び交ふ鳥と成りけり
42
追ひかける影は友かや仇なるや鳶の輪舞に息をのむかな
5
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