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夜更けにはわりと涼しくなるんだよ暑さに喘ぐのもう少しだよ
6
空見ればくっきりとした夏の雲立秋だけど夏はこれから
11
和平への 願い祈りぬ さもなくば 学徒覚えし 年表増えなん
6
風をよみ 波に乗りては 赤とんぼ 色なき風に 過ぎゆく夏の
36
獅子唐のおひたしと蕎麦、浦霞 お猪口にそそぐ彼方、陸奥
8
詠むときにあれもこれもと思うから伝わらないんじゃないのか逆に
4
梯子食 気になりし店 両隣り 胃を空にして 征伐せしむ
5
害受けた事のみ言って与えしはうつむき言わぬ夏の一時期
15
聖なれよ 神に近似の天使らよ またの名を「人」 輝いて飛べ
3
帰省する北へ特急カシオペア 流れる街の灯数えて
6
闇へ描くひかりの草書蛍舞ひ 君に宛てたる文の如くに
6
炎天下出番ためらふ鳩時計 時間(とき)は満ちてく羽を震はせ
6
哀しみに半減期なし原爆忌 胸の奥処に響く黙祷
8
千の向日葵一瞬の神隠し ひかりの中に溶ける幻
5
真夜中に足音立てず水飲みに 母さん時々ちょうちんあんこう
8
買い出しで黙祷出来ぬ堪忍な十一時二分長崎の日に
16
意味が無いものにわざわざ注視する 意味が無いなら意味を持たすな
3
いらないと思うものならそのままに そっとその手を離してあげて
3
醜いと外に向かって責めるもの それもあなたの中のひとつだ
5
助けてと
他人
(
神
)
に頼むくらいなら 自分自身で自分を救え
3
人の手が地獄を作るというのなら できるはずなの天国の世も
5
見上げれば青い空には白い雲 ただあるはずの命が見えぬ/グラウンド・ゼロ
4
生きたまま焼かれて跳ねる「らしき」もの 見てるだけしかできない私
3
爆心地そこにぽっかりあいている 目には見えない
真白
(
まっしろ
)
な穴
3
西瓜抱く 小さき両手に 夏ひとつ 我が心まで ほころびにけり
7
雑踏を縫って一刻、炎天下 我慢できずに呑む黒ラベル
8
音のなき店内に流るスプリングスティーンのバラッド妙な心地
5
吟遊は生涯をただ一人きりあちらこちらを彷徨うことだ
5
薪割りて 曲聴きながら 盆準備 北斗聴き振る 斧ヒャッハー!
7
蛸壺の蛸のごとくに閉ぢこもり夏の月詠む人にかも似む /蛸壺やはかなき夢を~
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