寝返りを打てぬベッドで麻酔明け 母と目が合い 点滴痛む
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ささやかな 法要たれや けじめの日 心を寄せつ 回る寿司
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リュックへと変えたばかりで慣れぬ間に手に余り出す初の雨降り/トート好き
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きっかけは色んなところひそんでる 糸を引き寄せ出逢ったUtakata
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きっかけは「舞い上がれ朝ドラ」の貴志くん 彼の短歌に憧れ、始めた/明日で投稿丸2年
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ほろ酔いで星をみながら帰り道春の白雪頬をすべって
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棘のある言葉で拘束されながら撃ち抜かれたんだ弾にまみれて
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なごり雪 あと数分で 消えるだろう 見えない姿 信じてほしい
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花見後に 我が人生に 悔いはない 歌う自分は 悔いありまくり
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春雨はこわいねえベビースターがしょげないうちにのみほしてしまいなさい
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もうこれで会う事もなしこの子には 思へば悲し目頭を押さえ
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外出をする気にならぬ休日が雨降ってるとあきらめもつく
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札幌に転勤決まり一家来る曾孫喜びジジババとはしゃぐ
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休日の 朝は遅めの 朝ごはん 猫りこたつで パンケーキ食む
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開花予想23日と言うけれど つぼみはそれを知ってか知らずか
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傘持たず 大雨になり びちょびちょに 靴と鞄も めちゃくちゃでんな
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出来悪い 経営者だが 部下たちは できる人ばかり 鳶が孔雀生む
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昭和には 別荘ブーム あったけど 価格十分の一「クソ!」燃やしたろか
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日々眠し夜勤任務の時差ボケが退職三月みつきいまだ居座り
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雨音を静かに聴こう春の朝眠りと目覚めあわいの中で
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梅咲いて 桜待つ空 霞みゆく 春の足音 静かに迫る
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行き来する寒波に 翻弄される我らをよそに 春季の花は咲く
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空間をさまよふ視点*ひびく声*さかまく好奇心はかなたに
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春風に 桜咲く日が 見え隠れ その時までに 道を拓こう
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側溝の 継ぎ目にできた 隙間から 水がぽたぽた 利用に工夫
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立ち込める 疑惑のような 白い霧 高い所は 大雪だとか
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褪せしイルカのぬいぐるみを 絞め殺すようで君ととなりにねる幸福
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透くやうなバラの花束感涙の難き日々にも心通ひぬ
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めちゃ寒い 雨も降ってる 道すがら どうしようかな 今日のマラソン
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春雨が 雪にかわりて 梅にむ 寒戻りても は戻らん
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