Utakata
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久世
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13
詠んでるかぎり息をしている。
恋ごころ隠しフォルダに移しても検索欄に残ったままで
8
強引なきみの臆病に触れた日剥がれはじめた嘘がまぶしい
6
ちいさな手握ってたトミカいまもまだシートベルトの位置が合わない
11
ひとり咲く
蒲公英
(
たんぽぽ
)
を手折ってみても君のいる冬へ戻りやしない
9
はらはらと触れれば消える桜色 こぼれた恋を踏まぬよう歩く
8
枝落ちてひかりの通るベランダは 若い自然の死骸で満ちる
10
頬撫でる風が冷たく息ひとつ 可視化されてく呼吸の形跡
9
休日の過ごし方を決めていても微睡むことしかできない午前
9
いつもなら買わない菓子を手に取るとか 変化の起因は貴方にあるの
9
君の声が触れた場所だけ熱をもつ 僕の輪郭が侵されてゆく
6
暗がりのなか額を冷やす一枚に「はじめて」と笑う熱っぽい彼
8
君の居るまろやかな春散らないで安らかなまま眠りたいから
10
詠みつづける
三十一字
(
みそひともじ
)
に秘められた思考と記憶がうたになるまで
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