Utakata
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myamo
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詠んでるかぎり息をしている。
はらはらと触れれば消える桜色 こぼれた恋を踏まぬよう歩く
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枝落ちてひかりの通るベランダは 若い自然の死骸で満ちる
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頬撫でる風が冷たく息ひとつ 可視化されてく呼吸の形跡
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休日の過ごし方を決めていても微睡むことしかできない午前
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いつもなら買わない菓子を手に取るとか 変化の起因は貴方にあるの
9
君の声が触れた場所だけ熱をもつ 僕の輪郭が侵されてゆく
6
暗がりのなか額を冷やす一枚に「はじめて」と笑う熱っぽい彼
8
君の居るまろやかな春散らないで安らかなまま眠りたいから
10
詠みつづける
三十一字
(
みそひともじ
)
に秘められた思考と記憶がうたになるまで
7