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自転車で峠を下る疾風に乾いた汗で顔はザラザラ
20
落ち込んで 外の空気を 吸いに出て 光る月と 笑ったカラス
5
連れ立って 花火行けども 勇気出ず 幸せなのは 私だけなの
3
眼が痛い たまたまあった目薬がこんな優しく沁みる眠前
15
この温度 数ヶ月前 暖かく 今この温度 ちょっと寒いな
3
梅の実が風に吹かれて落ちている今年も梅の仕事は休み
20
いた ということのすごさは 果てしなく あの子のいない身体を 包む
43
真っ暗なお腹の中にいたもので ひとりぼっちのさみしさと寝る
7
いにしへの
煙
(
けぶり
)
の絶えし 名残にか 行く末も見えず 霞む夏かな
7
止まらない 時を止めてと願うなら あなたとはまだ 結ばれないまま
7
いつの間に今年も芽吹く十薬をははを思いて煎じてみよか
27
なにもないそこにはなにも美しく形骸化したクレーターだけ
3
言い訳と ウソを丸ごと 飲み込んだ 私の顔を 隠せぬ 前髪
9
眼
(
まな
)
うらにうつろふ花を抱きとめて過ぎ去るものはいつまでも
美
(
は
)
し
14
ボイジャーが涙ながらに「帰りたい」と言ってきたなら あなたはどうする?
3
二
年ぶり足立花火大会屋上花火は見えず音から想像
11
もし君が 私に興味が ないならば 突き放してよ 嫌いと言って
6
傷を掻きむしること、髪を触ること、だめな癖だけ増えてゆくこと
8
真円が五月最後の夜を照らす ほんのわずかな秋に似た夜
15
ひと夜漬けコバルトブルーの茄子の肌 明日の朝には糠を洗はむ
24
暑さ故 エアコン点けて眠る夜 朝のだるさを 忘れがちなり
8
おいしいもん太るよなんてヤボなこと言わない君と食べる別腹
30
石鹸で頭ゴシゴシ お湯ザバーッ 泣いて咽せたよ 父さん…父さん…
17
振り返り 仕事以外の時間には 何をしていた?なんもしてない!
9
洗濯機を4回くらい回してる なんぼでも乾く季節のご登場です
18
締切が 今日の仕事が 後二つ 珈琲一口 気力でパソコン
27
隣席に 貴女が笑顔で いたのなら 疲弊し心も 踏ん張りきくのに
24
足を止め香り楽しむ車輪梅 そばのベンチでしばし一息
35
ただ眠り 眠りたやこの
魂
(
たましい
)
の 漆黒の闇に 浮かび
転
(
まろ
)
びつ
23
茜色のお花畑や鱗雲 天空美し夕まぐれかな
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