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目が合えば すぐ逸らされる いとかなし まだあげ初めし 前髪のきみ
8
秋桜に 金木犀に トンボたち 鮮やかなれど 心遠くて
31
朝多忙 支度終わりし 部屋隅に 紙袋より 猫の顔出す
11
年重ね 三十路過ぎ去り 四十路越え 五十路手招く 如何せましか
6
窓の外太鼓の音は秋祭り神輿担ぎ手集まるだろか
11
「資源ごみ回収返礼品配布について」といふ議題の土曜
10
きみとなら迷うことなく歩けそう地図を読むのが苦手な僕も/題『読』
9
Tシャツはまだ乾かない満たされぬ心はずっと湿ったままだ/題『満』
6
丁寧に浴衣をたたむ袂から夏の思い出こぼさぬように/題『ように・ような』
12
星の歌聴きたきゆえに黒猫は三角みみを ずっと澄ませり
25
ままならぬ身を引きずりて我の腕へ 翌朝旅立つ
愛猫
(
ココ
)
三回忌
26
秋ゆきて有明月の一途かな にほい仄かに かの人待ちぬ
16
変わりない結婚記念五十三 息子が「赤福」さげ帰りたり
31
雲の峰 夕空晴れて 口ずさみ 麦わら帽子の初デート
9
関東で斃れし稲を目にすれど 愛媛の稲はすくと立ちたり
23
疾走す大型トラックの窓に座るぬいぐるみはシマエナガ
31
老友とうわさのチェック麻辣担 バイキング棚に右往左往す
21
枯衰
(
ほろび
)
びゆく ものに刻まれ ストーリー 思い巡らせ 儚さを知る
12
よう来たね黄緑のイガ栗ばたけ湯気まで旨し栗おこわかな
30
駅伝へと 急ぐ
中学生
(
がくせい
)
シニアらは 祭りの話に 賑わう秋朝
13
結社入りおもいを馳せるひとがふえ柿の木に鳥集うあかとき
11
秋の月読みたい本がまた増える六時間はやはり寝てしまう
12
誰悪いのかガザ地区から避難もうエレジーは歌いたくない
27
yamifukakisugiyukuhibinoyuiitsunohikariwatobinokageomatsukana
4
計画をやるか?やめるか?迷う朝先ず新聞の占い開く
25
枯れ葉踏む乾きし音の温もりの小径にひとり秋に染まりぬ
28
姪の吐く介護ストレス受け止める聞き止めるだけ携帯の中へ
22
風嵐 辿り着きたる 我が棲家 波の音遠く 滄浪に消ゆ
6
tobinomausoraomiageteyuromekinutafururutenizonamidaotsuruwa
3
刈り終えし 棚田の畦に曼珠沙華 彼方に霞む北上の峰 /吟行の旅第四首目
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